10月にリリースされた最新作
『羅生門』(写真)が好評の
水曜日のカンパネラが11月4日、東京・渋谷 WWWにて初の自主企画イベント〈りんご飴音楽祭2013 〜水曜日のカンパネラ編〜〉を開催。「自分のやりたい事を全て詰め込んだ」とシンガー・コムアイが語る同イベントには、水曜日のカンパネラのほか
AZUMA HITOMI、
大森靖子、
Charisma.comといった注目アーティストも出演。
Kenmochi Hidefumi、dj sleeper、西村ひよこちゃんによるDJや気鋭噺家・瀧川鯉八の落語、実際にステージ上で精肉を行なう鹿の解体コーナーも設けられ、カオティックな様相に。会場は大賑わいとなりました。
農家での畜産経験を通じて生命が人の食へと遷移する様を目の当たりにしたこと、増えすぎた“害獣”として射殺され、ただ山へ埋められるなどの処理が行なわれるだけの生命に対する問題意識がリンクし、自ら鹿を解体、食す行為へと至ったというコムアイ。イベント当日は山梨から鹿を携え会場を訪れた師匠と共に解体を披露。東京・渋谷の中心に位置するライヴ・スペースでの解体というエキセントリックな響きとはほど遠い、本格的な作業が行なわれました。師匠との軽妙なやりとりや、生肉専門アイドル・
BiSより“ウイぽん” aka ファーストサマーウイカの参戦も手伝い、真剣かつ和やかな現場に。会場は始終関心した様子で見守り、終了後は喝采が巻き起こりました。場内では鹿肉を使ったトルティーヤの販売も行なわれ、こちらも売切御礼の大繁盛。
ライヴでは、最新作『羅生門』収録曲はもちろん、音楽配信サイトOTOTOYにて限定配信中の「モスラ(幼虫ver.)」や『クロールと逆上がり』収録曲もパフォーマンス。「不二子」ではドラム、ベース、エアギターを加えたバンド・スタイルも披露、「アリババ神帝」ではウイぽんも加わり、賑やかなステージとなりました。当日来場者プレゼントとして配布された新曲「牛若丸(幼名ver.)」では、覚えきれていない歌詞を華麗なスキャットで乗り切る場面も。暗転の中懐中電灯のみでフロアをクロウルする、餌付けの如くお菓子を投げる、オーディエンスを手刀で攻撃、緩めツンデレMCなど、水曜日のカンパネラならではのステージングに会場は大満足の様子でした。