オーケストラ、コンチェルト、室内楽、ソロと多方面で活躍するチェリストの辻本 玲が、2017年2月25日(土)に東京・小石川 トッパンホールにて〈辻本玲 チェロ・リサイタル〉を開催。共演ピアニストは永野光太郎。
辻本は、2015年に
日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・チェロ奏者に就任、また
ロシア国立交響楽団と共演し、その骨太で勇壮な音色が絶賛を浴びたチェリスト。2016年も
及川浩治トリオBeeのメンバーとして、結成10周年記念コンサートを東京・赤坂 サントリーホールはじめ全国で開催するなど精力的な活動を続けています。また、気鋭のチェリスト4人によるチェロ・アンサンブル“
クァルテット・エクスプローチェ”にも参加し、全国ツアーを開催。7月にキングレコードから発売された
『クァルテット・エクスプローチェ〜響炎する4本のチェロ〜』(KICC-1272 3,000円 + 税)は、各会場でめざましい売れ行きを見せ、ツアー最終日には完売状態になるほどの盛況となりました。
辻本はリサイタルで毎回、柱となる本格的なソナタと小品でプログラムを構成。今年は、
ベートーヴェンから連なるロマン派の楽曲が揃いました。軸となるソナタは、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ第1番と
ラフマニノフのチェロ・ソナタ ト短調の2曲。どちらも作曲者の若い頃に書かれた作品で、若々しい情熱に溢れています。
2つのチェロ・ソナタに挟まれた小品プログラムも充実したラインナップ。数あるクラシック曲の中でも屈指の人気を誇るリストの「愛の夢」第3番と
ショパンのノクターン第20番「遺作」、そして本リサイタルのもう一つの聴きどころともいえる、
武満 徹がチェロのために残した数少ない一曲「オリオン」も演奏されます。
photo ©竹原伸治