2005/03/22掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
『水曜どうでしょう』初期の名作「サイコロ3」のリリースが昨年6月。そうですか、あれから9ヵ月経ちましたか……。
長かった我慢の時もようやく報われる日がやって参りました。本日午前0:00(正確には23日午前0:00より)『水曜どうでしょうDVD第5弾』(¥4,179(税込))が、全国のローソンにて引き換え開始です。嬉野ディレクターのセリフを借りるなら「うなぎは待てば待つほど美味しい」。十分に美味しいうなぎを食べるだけの待ちぼうけは我慢しました。さあみなさん、引換券を握り締めて美味しい“うなぎ”を受け取りに走りましょう。
今回収録されるのは「宮崎リゾート満喫の旅」「韓国食い道楽サイコロの旅」「212市町村カントリーサインの旅」の全3本。『DVD第2弾』も“豪華3本立て”が売り言葉でしたが、今回は中身が違う。充実・豪華・大ヴォリュームの3本になっています。
まず1本目「宮崎リゾート満喫の旅」。こちら、前作「サイコロ3」でようやく“どうでしょうの
大泉洋”としてのキャラクターが確立してからの本格企画第1弾。前作で見せた「危なっかしくない大泉さん」「安心して見られる大泉さん」が真の実力からなのか、それともただの風邪からくる一時的なものだったのか、ここで明らかになるでしょう。こちらのみどころを公式HP“ウラ”より転載すると……
「先方から旅費や宿泊費を出していただく代わりに宣伝をする、テレビではよくある「パブリシティ企画」なんですが、ウソのつけない我々は、随所で本音をポロリと出す。かと思えば、イヤらしいほどの誉めっぷりでゴマをする。ここらへんの微妙なやりとり」
になるでしょう。
続いて2本目「韓国食い道楽サイコロの旅」。こちらは冒頭から極上の“どうでしょう風味”にヤラれること間違いなしです。「サイコロ3後編」で開花した、“何をやるのか知らされない大泉さんへの騙し〜企画発表”の流れはまさに天下一品。偶然ではなく、意図的に『水曜どうでしょう』を完成させた瞬間といっても過言ではないかもしれません。
さらに付け加えるならば、これまで遠慮がちだったディレクター陣がはじめて出演者と対等に、前面に出てきた記念すべき企画ともいえましょう。
単なるディレクターではなく、“出演者をさらに煽り立てるもう一組の出演者”ないしは“出演者に架空の視聴者を想像させる、観客としての出演者”という、通常のTV番組ではありえないディレクター像がここに完成します。
最後は本DVD最大の見所「212市町村カントリーサインの旅」。北海道にある全212市町村をランダムにすべてまわり切ろう、という無謀な企画。
この企画に関しては“初めて
鈴井貴之をミスターと呼んだ企画”、と説明するのが一般的かもしれません。
しかし、内容に特化するならば、“初めて企画そのものではなく車中を中心とした出演者のトークにすべての重点をおいた企画”といえる気がします。
これまでリリースされた企画はすべて、“サイコロの目に従って札幌を目指す”“粗大ゴミを集めて家を建てる”“温泉を可能な限りまわる”など、目標があります。しかし、本企画に関して言えば、はなから“全部を回るのはムリ”という判断があったはず。“企画を達成するのはムリでも、彼らと北海道を周るだけで番組になる”ディレクター陣がそれまでの歴史を振り返って、英断を下した一番初め……と言える気がするのですが、いかがでしょうか。
長くなりました。あとはみなさま手に取って、思う存分お楽しみください。