“ロックの父”の異名を持つ
チャック・ベリー(Chuck Berry)が2026年に生誕100周年を迎えます。これを記念し、映画『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』が2026年1月16日(金)より東京・角川シネマ有楽町、東京・UPLINK吉祥寺、東京・新宿K’s cinema他にて全国順次公開されることが決定。あわせて、日本版メイン・ヴィジュアルも公開されています。
チャック・ベリー(1926-2017)は、ロックンロール創始者の代表格で、1950年代にギター主導のビートとストーリーテリング的な歌詞を融合させ、ロックンロールの原型を作り上げました。「ジョニー・B・グッド」の冒頭に代表される、彼のギター・リフは、後の無数のロック・バンドに模倣されるなど、若者文化とアイデンティティを音楽で表現し、若者中心の大衆音楽という新しい潮流を築きました。
また、当時のアメリカでは、黒人アーティストが、主流のラジオや白人観客の前で演奏することは困難でしたが、ベリーは人種の壁を超えて人気を博した初の黒人ロックンローラーで、後続の黒人アーティストの道を切り開いたパイオニアでもあります。彼は単なるパフォーマーではなく、作詞・作曲家としての才能も高く評価されており、歌詞は非常に詩的かつ風刺的で、アメリカ社会を鋭く切り取ったものも多数。1986年、ロックの殿堂入りをした最初のアーティストの一人であり、1984年グラミー賞特別功労賞(生涯業績賞)を受賞、2000年にはケネディ・センター名誉賞を受賞しています。
本作は、ベリー本人のインタビューやパフォーマンスはもちろん、
ビートルズ、
ローリング・ストーンズ、
ジミ・ヘンドリックス、
キース・リチャーズ、
ポール・マッカートニー、
ブルース・スプリングスティーン、
トム・ペティ、
ジェフ・リンなどのロック・レジェンドたちによる彼の楽曲のカヴァーで構成され、『
カラーパープル』『
リーサル・ウェポン』シリーズなどで知られる名優
ダニー・グローヴァーがナレーションを担当。
映画では、90歳で亡くなったベリーを追悼するナレーションに続き、さまざまなレジェンドたちがベリーの天才ぶりを以下のように讃えています。「寂しいよチャック、安らかに」
バラク・オバマ、「大きな光が消えた」キース・リチャーズ、「その詩、情熱、そして影響力に感謝」
キース・アーバン、「あなたの音楽は俺たちの中に永久に刻まれている」
ミック・ジャガー、「偉大で純粋なロック作曲者」ブルース・スプリングスティーン、「俺たち皆の原点」
レニー・クラヴィッツ、「ロックの父が逝った」
アリス・クーパー。
また、同時に公開された日本版メイン・ヴィジュアルは、足を開き気味にしたベリーがギターを弾く、ベリーらしい写真を配し、赤、黒、白という色のコントラストで、生誕100周年公開を祝う、鮮やかで美しい仕上がりとなっています。
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