ヴァイオリニスト、
フランク・ペーター・ツィンマーマン(Frank Peter Zimmermann)が『バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番、シマノフスキ:神話』を9月26日(金)に発表します。ピアノは2023年から共演しているウクライナ出身のドミトロー・チョニ。「バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番」は2024年1月23〜24日、「シマノフスキ:神話」と「バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番」は2024年12月16〜19日、いずれも独・デュッセルドルフ ロベルト・シューマン・ザールで録音されました。
ツィマーマンは近年
バルトークをはじめとする東欧の作曲家に関心を寄せており、2016年には
ベルリン・フィルとバルトークのヴァイオリン協奏曲を録音。2019年から2021年にかけては、バルトークの無伴奏ヴァイオリン・ソナタと2つのラプソディを録音しています。
新作に収録されるバルトークの楽曲は、実験的な色の濃いヴァイオリンとピアノのためのソナタ2曲。作曲者が盛り込んだ多種多様な音響のためのテクニックを実践し、チョニとともに、この曲が秘めるエキゾティックな雰囲気や神秘的な色彩を見事に披露しています。
これまでもバルトーク作品を
マルティヌーや
ストラヴィンスキー作品とカップリングしてきたツィンマーマンが、今回カップリングに選んだのは
シマノフスキの代表作の一つ「神話」。近年演奏される機会が増えている作品ですが、バルトーク以上に神秘的かつ思索的な側面の強いこの作品を、隅々まで透徹した解釈と完成度をきわめた演奏で聞かせます。