世界で活躍し、2024年4月21日に旅立ったピアニストの
フジコ・ヘミング。情感あふれる演奏で国内外多くの人の心をとらえ、“魂のピアニスト”と呼ばれていました。様々な困難を乗り越え60代で人気ピアニストになった波乱万丈な人生。12年間追い続けたからこそ迫れたフジコの素顔と美しい音色が刻まれた最後のドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミング 永遠の音色』が、10月24日(金)に東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国順次公開決定。フジコの演奏が彩る予告編と“切ないのがいいのよ、人生は”のコピーが印象的な本ヴィジュアルが公開されました。
2003年に放映され高視聴率を獲得したスペシャルドラマ『
フジ子・ヘミングの軌跡』でフジコを熱演し、プライベートでも親交があった
菅野美穂がナレーションを快諾。菅野は「今回の映画で、永遠に輝きの変わらない音色をおいて行ってくださったのだなあと思いました。また、長くひとつの事に向き合ったからこその含蓄ある、貴重な本音のインタビューにハッとしました」と語ります。小松莊一良監督は「今回映画の中で初公開する日記を、菅野美穂さんに情感豊かに読んでいただき、フジコさんの当時の心情がより伝わってきました」と絶賛しています。
この度公開された予告編は、「今の世じゃなくても、必ず次の世があるから」というフジコの言葉から始まり、優しく美しい「月の光」の音色が流れます。フジコの家族への思いと交錯してストックホルムに住む義母妹エヴァが語る真実の行方が気になります。後半は波乱万丈の人生から生まれた「ラ・カンパネラ」の音色にのせて様々な演奏シーンが続きます。まるでフジコのコンサートにいるかのような臨場感が感じられ、映画館での極上体験を期待させます。そして、本編だけでなく予告のナレーションも菅野美穂が彩ります。
あわせて公開された本ヴィジュアルは、パリの自宅で撮影された、愛するピアノの前で猫を抱きしめるフジコをメインにすえたデザイン。下部には彼女のイラストがちりばめられ全体的にフジコ・ヘミングの美しい世界観が匂いたちます。生前に「いいことばかりじゃない。センチメンタルなのもいいじゃない」と語っていたフジコ。彼女の人生観である“切ないのがいいのよ、人生は”のコピーが印象的なヴィジュアルとなっています。
美しい音色を生み出す演奏カット、義理妹エヴァとフジコの貴重なショット、パリの自宅で語るフジコ、愛する猫や犬との写真など素顔が伝わる写真が公開されました。また、ムビチケ前売券(ムビチケオンライン券)が発売中。購入者特典として「オリジナル スマホ壁紙」がもらえます。さらに、入場者プレゼントとして「オリジナル クリアファイル(A5)」の配布(数量限定)が決定。この秋、輝き続きた希代のピアニスト フジコ・ヘミングの生き様が、私たちの心に勇気をくれます。
初公開されるフジコのインタビュー映像・絵日記、本作で存在が明らかになる異母妹エヴァにストックホルムで実施したインタビュー映像、俳優だった弟
ウルフが語る新たな真実とは?その生き様から生まれた心揺さぶる唯一無二の演奏を映画館のスクリーンで最大限に体感してほしいところです。
[コメント]フジコさんの訃報にふれて、他にない喪失感を抱いておりましたが、今回の映画で、永遠に輝きの変わらない音色をおいて行ってくださったのだなあと思いました。また、長くひとつの事に向き合ったからこその含蓄ある、貴重な本音のインタビューにハッとしました。フジコさんのお好きだった猫の様に、誰にでも見せた訳ではないであろう素顔に、この映画では触れられて、魅了されました。――菅野美穂フジコさんはクラシックの事を知らなくても人々の心に届く音楽を奏でたアーティストです。そんなフジコさんのナチュラルな姿を撮りたかったので1日カメラをまわしっぱなしで置いておいたことも。パリの自宅では食事をしながら恋愛話を、故郷のベルリンでは人生に苦労した話など。旅先で僕たちはたくさん話をしました。今回映画の中で初公開する日記を、菅野美穂さんに情感豊かに読んでいただき、フジコさんの当時の心情がより伝わってきました。「演奏にはその人の心が現れるのよ」、毎日を清らかに生きようとし、いつも弱き人や小さな命にも心をかたむけたフジコさん。自分の音楽が救いになればと願っていた人でした。――小松莊一良監督©2025「フジコ・ヘミング 永遠の音色」フィルムパートナーズ