日本語ロック・シーンの草創期に登場し、
細野晴臣、
大瀧詠一、
松本隆、
鈴木茂というのちに日本の音楽シーンに大きな影響を及ぼしたメンバーで活動した伝説のロック・バンド“
はっぴいえんど”が、11月1日(水)にオリジナル・アルバム『
はっぴいえんど』『
風街ろまん』『
HAPPY END』の3作品を最新リマスターCDとして同時リリースしています。
各アルバムの初回生産限定盤にはボーナストラックが収録されており、1970年リリースの1stアルバム『はっぴいえんど』には、同年4月にアオイスタジオで録音された貴重なレコーディング・マテリアルから「かくれんぼ(歌入れ最終ダビングTake1)」と「12月の雨の日(最終ダビング Take2)」を収録。
翌71年リリースの2ndアルバム『風街ろまん』には、同年2月にキング・スタジオで録音された貴重なレコーディング・マテリアルから「はいからはくち(完パケTake1)」と、同年5〜9月にかけてモウリスタジオで録音された貴重なレコーディング・マテリアルから9分50秒にも及ぶ「颱風(Full Size)」を収録。
73年リリースの3rdアルバム『HAPPY END』には、吉野金次が同年1月13日にモウリスタジオで行なったリミックス「風来坊(吉野金次MIX)」と「田舎道(吉野金次MIX)」が初収録されます。
いずれも過去のボックスセットや編集盤などに収録されたことがない、初出の歴史的音源となります。また、『風街ろまん』では従来使用されてきたオリジナル・アナログ盤作成時の〈オリジナル・マスター〉ではなく、その一世代前のテープ・ジェネレーションとなる個別の楽曲マスターテープを初めて採用したCDとなっており、より鮮度の高いサウンドで収録されています。
そして、初回生産限定盤には、
萩原健太(『はっぴいえんど』)、
能地祐子(『風街ろまん』)、
湯浅学(『HAPPY END』)による新規アルバム解説に加え、
澤部渡、
藤原さくら、加藤賢、
堀内久彦によるテキストや野上眞宏(『はっぴいえんど』『風街ろまん』)、山本隆士(『HAPPY END』)撮影による写真、マスターテープやメンバーの直筆歌詞等を掲載した貴重な資料写真を満載した約60ページにおよぶ、読み応えのあるブックレットを封入しています。日本語ロックの礎を築いた名作を新鮮なサウンドで触れられる、またとない機会といえそうです。
なお、11月3日(金・祝)には、オリジナル・アルバム3作のアナログレコードもリリースされます。