USオルタナの新世代バンド、ホースガール(Horsegirl)が、新作アルバム『Phonetics On and On』を携えて9月16日から20日まで、東京・大阪・京都にて初来日ツアーを開催。全公演が完売となった4公演のうち、9月17日に行なわれた東京・恵比寿のLIQUIDROOM公演のレポートが公開されています。
[ライヴ・レポート] 9月17日の東京・恵比寿のLIQUIDROOMは、隙間なく大勢の人で埋め尽くされていた。それもそのはず。ホースガール初の来日公演となる本ツアーは、追加公演を含む4公演がソールドアウト。東京LIQUIDROOMと大阪公演は機材エリアを開放して追加チケットを販売するまでに至った。名門レーベル〈Matador Records〉からリリースされたデビュー・アルバム『Versions Of Modern Performance』は、世界と同様に日本のオルタナ〜インディー・ロック・リスナーを丸ごと虜にし、彼女たちが未来のUSオルタナを先導するバンドになるのだと痛感させた。あれから2年、満を辞してのジャパンツアー開催ともあり、開演前からオーディエンスたちの期待の眼差しがステージに注がれていた。
この日のライブは、今年2月にリリースされた2ndアルバム『Phonetics On and On』の楽曲を中心に構成され、1stからは「Option 8」「Live and Ski」「Anti-glory」のみ選出された。 2作を跨いで、彼女たちはバンドの象徴でもあった音圧で攻めるノイジーなバンド・サウンドから距離を起き、ヤング・マーブル・ジャイアンツと急接近するような隙間だらけのミニマルなサウンドスタイルへと変化。新しいフェーズに突入したホースガールをお披露目するように、トップナンバー「Where’d You Go?」から歪みのないクリーンギターを凛と鳴らし、トリオ・バンドらしい等身大なアンサンブルを響かせた。