ジャム&スプーン 2003/12/22掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
90年代初頭に「ステラ」という大ヒット・ナンバーを発表して、一躍、トランス・テクノ界のスターへとなった、“Jam El Mar”と“Mark Spoon”の二人からなるジャーマン・トランス・ユニット
“ジャム&スプーン”。その後も、アンビエント調のメロディにロマンティックな女性ヴォーカルが絡む“歌もの”を中心にしたヒット曲を次々に放ち、常にシーンをリードしてきた彼らでありますが、とはいえ、最近では、ハッピー・テクノの
“トーキョー・ゲットー・プッシー”や、ハード・トランスの“Storm”などの変名プロジェクトでの活動が盛んゆえ、人々の記憶から徐々に薄れてきているのではないかと思う、今日この頃。しかし、“忘れた頃に帰ってくる”と評されることもある彼らなので、そろそろ新作を引っ提げてシーンに還ってくるのではないかと思っていたところ、ついに、そんな彼らが久々となる“ジャム&スプーン”名義のニュー・アルバムを来年4月にリリースして、シーンに還ってくることになったそうなのです!
ここ数年は、変名プロジェクトでの新作はリリースしていたものの、“ジャム&スプーン”名義での新作といえば、フラメンコ・ギターを前面に押し出した意欲作
『カレイドスコープ』(97年発表作・写真)以来となるので、じつに約7年ぶり。レーベルを新たにユニヴァーサル傘下のポリドールに移籍して放つ今作は、どうやら、その名を『Tripomatic Fairytales 3003』と言うそうで、
クランベリーズのドロレス・オリオーダン嬢を始め、
シンプル・マインズのジム・カー、元
ウルトラボックスのミッジ・ユーロ、トリッキー、そして、彼らの作品には欠かせない女性ヴォーカリスト“プラヴカ”らが、ゲスト・ヴァーカルとして参加している模様です。自らの作品に、“カレイドスコープ:万華鏡”と名付けてしまうぐらい、その作風は幅白い彼らゆえ、テクノ好きだけでなく、ごく普通のポップス愛好家を含めて、是非とも数多くの方々にも聴いて欲しい今作。なお、現在までのところで判明している収録予定曲は下記のとおりです。いやはや、それにしても、これは楽しみ!
・「Moment Gone」(feat. Plavka)
・「Cynical Heart」(feat. Jim Kerr:Simple Minds)
・「Set Me Free」(feat. Rea:Reamonn)
・「Mirror Love」(feat. Dolores O'Riordan:Cranberries)
・「Bianche Le Mie Mani」(feat. Tricky)
・「None Of This」(feat. Xavier Naidoo)
・「Vata」(feat. Shweta)
・「So Sweet」(feat. Virginia)
・「Butterfly Sign」(feat. Plavka)
・「Something To Remind Me」(feat. Midge Ure)
・「Mary Jane」(feat. Marc Gardener)
・「Why」(feat. Rea:Reamonn)