2018年5月より、計4回(2019年11月まで / 年2回)で
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ14曲を採り上げて東京や横浜など数都市を巡る“ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ・プロジェクト”に取り組んでいるピアニストの
河村尚子が、その最初の成果となるアルバム『
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ集1〜悲愴&月光』(SICC-19041 3,000円 + 税)を4月10日(水)にリリース。
河村にとってRCAでのソロ・アルバム6枚目となる本作は、「悲愴」「月光」という有名曲2曲に加え、イタリアの名ピアニストである
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(Arturo Benedetti Michelangeli)が愛奏した快活な第4番、深遠なアダージョを持つ第7番という初期ソナタの傑作2曲を収録。河村は本作について、「ベートーヴェンも私達と同じように一人の人間だった。当たり前のように聴こえはしますが、音楽を通してベートーヴェン像を美化していってしまっている私がどこかにいる。彼自身も努力をして、私達が知る名曲を作ったのだということを、伝えたい」と語っています。
河村は、これまでの2回の“ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ・プロジェクト”でも絶賛を浴びており、プロジェクトの第3回目となる公演を4月14日(日)山形・白鷹町文化交流センターあゆーむ、4月25日(木)東京・赤坂 紀尾井ホールにて開催。今秋には、2枚目のアルバムも発売する予定です。
また河村は、国際ピアノ・コンクールにおける若者たちの群像劇を描いた
恩田 陸の〈直木賞〉受賞小説を原作とする2019年10月公開の映画「蜜蜂と遠雷」で、主人公である栄伝亜夜のピアノ演奏を担当することも発表されています。