児童文学作家・石井桃子の小説を原作として、2015年12月にWOWOW「ドラマW」枠で放送された『山のトムさん』がDVD＆Blu-ray化。4月14日（金）には、これを記念したトーク・イベントが東京・代官山蔦屋書店で行なわれ、キャストから小林聡美、市川実日子、もたいまさこが登壇しました。

　人間と動物たちが共生していく田舎暮らしを描いた本作について、「ロケ地は山の中で、ひと月かけて撮影したんですけど、風の音や日々変わる空の様子を体感しながら撮影したことが毎日気持ちよくて、このまま東京に帰りたくないなと思いましたね」（小林）と語り、また、小林が演じた“ハナ”の甥である“アキラ”役の伊東清矢は大の野菜嫌いだったそうで、「野菜が一切食べられない子だったけど、本番中に（わざと）野菜を盛って。食べるシーンになると食べなきゃいけので、役者魂で食べていました。後半は普通に食べられるようになっていたので、私たちのおかげです」（市川）とのエピソードも飛び出しました。

　来場者からの質問コーナーにて“お互いの好きなところ”を聞かれると、「難しいなぁ……なぜなら好きなところだらけだから！ まさこちゃんは、親戚のおばさんみたいで、あたたかい眼差しで見守ってくれる……一緒にいて私らしくいられる。実日子ちゃんは、自由なところですね。うらやましいですね。あなた、自由すぎるわよ、ちょっと！」（小林）、「小林さんは頼もしくて、10歳近く年齢が離れていることを忘れて……先輩と呼ばせていただいております」（もたい）という先輩2人に対して、市川が「私は2人とは一番短い付き合いですけど、聡美さんにお会いして13、4年経ちますが、やだなって思ったことが一度もないんです」と答えると、もたいから「私にはあるの？」とのツッコミが。「もたいさんにもないです！ ホントです。おふたりのすべてが大好きです」と返すなど会場を沸かせました。

　そんなキャスト3人が共にオススメする特典映像（“あるトーク・テーマ”について話しているシーン）も収録された『山のトムさん』DVD＆Blu-rayは好評発売中。発売元のバップでは通信販売での購入特典としてオリジナル・トートバッグを先着でプレゼント。