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矢野顕子、奈良美智らも絶賛、映画『パプーシャの黒い瞳』は4月4日公開

クシシュトフ・クラウゼ   2015/03/25 15:50掲載
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矢野顕子、奈良美智らも絶賛、映画『パプーシャの黒い瞳』は4月4日公開
 実在したポーランドのジプシー女性詩人“パプーシャ”を描いた映画、『パプーシャの黒い瞳』がいよいよ4月4日(土)より公開されます。パプーシャの詩の世界を彷彿とさせるモノクロームの映像、本編を彩るジプシー・ミュージックなど音楽も魅力的な本作について、各界から絶賛の声が届いています。

 今もっとも注目の画家・絵本作家として、ダイナミックでエネルギー溢れる絵で人々を魅了するミロコマチコは、「森、湖、馬、タバコ、ウォッカまで、全てが絵画のよう。こんなに鮮やかなモノクロの世界があったなんて」と、まるで絵画のように美しい映像を絶賛。また、歌人の俵 万智は、「あまりに美しい水鏡の映像が目に焼きついている」と、大勢のジプシーが馬車で移動する姿が湖に反射したシーンの、息を呑むような美しい映像を忘れられないとのこと。

 また、外部に秘密を漏らすことをタブーとするジプシー社会において、記録を残す“詩”を書いたことにより、ジプシー社会から追放されることになったパプーシャに対し、美術家の奈良美智は、「旅する人々が奏でる音に、心は静かに高まるが、哀しみに向かって話は進み、ただただ美しい映像の中、その哀しみだけが主人公の孤独に寄り添っている」と記し、思想家・人類学者の中沢新一は、「ジプシー女性の心がその黒い瞳をとおして見つめていた世界の姿を、ほんものの詩に歌ったのは、パプーシャしか存在しない」とし、人生の最後まで、自分自身に忠実であり続けたパプーシャの生涯が映像化されたことを「その奇跡が映像化された」とコメント。

 また、ミュージシャンの矢野顕子からは、「黒と白の光の中に、パプーシャの溢れる思いが溶け込んでいる。わたしたちもそこに共に座りましょう。彼女の詩を聞くために」と、パプーシャの純粋で美しい詩の世界観についてコメントが寄せられています。


(C)ARGOMEDIA Sp. z o.o. TVP S.A. CANAL+ Studio Filmowe KADR 2013

どのシーンをとっても,そこに人の気持ちが置いてある。
黒と白の光の中に、パプーシャの溢れる思いが溶け込んでいる。わたしたちもそこに共に座りましょう。彼女の詩を聞くために。

――矢野顕子(ミュージシャン)

森、湖、馬、タバコ、ウォッカまで、全てが絵画のよう。こんなに鮮やかなモノクロの世界があったなんて。
――ミロコマチコ(画家・絵本作家)

あまりに美しい水鏡の映像が目に焼きついている。世界と言葉とは、このように対峙しているのかもしれない。
――俵万智(歌人)

流れるモノクローム映像は、時の流れを緩やかにする。旅する人々が奏でる音に、心は静かに高まるが、哀しみに向かって話は進み、ただただ美しい映像の中、その哀しみだけが主人公の孤独に寄り添っている。
――奈良美智(美術家)

ジプシー女性の心がその黒い瞳をとおして見つめていた世界の姿を、ほんものの詩に
歌ったのは、パプーシャしか存在しない。その奇跡が映像化された

――中沢新一(思想家・人類学者)

「大地で育ち、大地で寝て、大地で食う」。
ジプシーの暮らしに、ゾクゾクするような親近感を覚えながら、映像の美しさとジプシー音楽にのめり込んだ。
異なる民への愛憎の深さが胸に痛い。

――加藤登紀子(歌手)

ザンダーやクーデルカの写真では捉えられなかった、ジプシーたちの
「言葉」と、それに対する信仰。映画でこそ彼らの生は響き渡る。

――保坂健二朗(東京国立近代美術館キュレーター)

『パプーシャの黒い瞳』
2015年4月4日(土) 岩波ホールほか全国順次ロードショー

監督・脚本: ヨアンナ・コス=クラウゼ / クシシュトフ・クラウゼ
撮影: クシシュトフ・プタク、ヴォイチェフ・スタロン
音楽: ヤン・カンティ・パヴルシキェヴィチ
出演: ヨヴィタ・ブドニク(パプーシャ) / ズビグニェフ・ヴァレリシ(ディオニズィ) / アントニ・パヴリツキ(イェジ・フィツォフスキ)

字幕翻訳: 松岡葉子
字幕協力: 水谷驍、武井摩利
配給: ムヴィオラ

ポーランド映画 / 2013年 / ロマニ語&ポーランド語 / モノクロ
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