ニュージーランド出身・豪メルボルンを拠点に活動するプロデューサー / ソングライター / ギタリスト / DJ / アーティスト、
ランス・ファーガソン (Lance Ferguson)が、レア・グルーヴを再解釈カヴァーした人気シリーズの第3弾『Rare Groove Spectrum, Vol. 3』を11月21日(金)にリリースすることを発表。あわせて、ジャングルのカルト・トラックを大胆に蘇らせた「Dominoes」を公開しています。
プロデューサー / コラボレーターとしては、
アロー・ブラック 、
ロイ・エアーズ 、
クアンティック 他、多彩なアーティストたちと共演。ジャンルを越えたアプローチで“オーストラリアのマーク・ロンソン”と評される彼は、ギタリストとしては、
エド・シーラン や
ジョー・バターン といったレジェンドたちと共演も果たしています。
そんな彼が2019年より始めた『Rare Groove Spectrum』の第3弾は、70年代オーストラリアのジャズ・ファンク、ビッグバンド・ソウル・ブレイクス、ラテン・フュージョンの古典、黄金期のファンクの再解釈などを取り上げながら、ランスの豊かな音楽的な引き出しと直感的な耳を通して再構築したもの。ランスは「このシリーズの大きなテーマは、オリジナルに敬意を払いながらも、新たな切り口を見出すこと。敬虔であると同時に、発明的でなければならないんだ」とコメントしています。
アイドリス・ムハマッド の1977年ジャズ・ファンク名曲を鮮やかに再解釈した「Could Heaven Ever Be Like This」、今回公開された「Dominoes」、さらにオーストラリアのソウル / ジャズ・シンガー、リタ・サッチをフィーチャーした
ビリー・アイリッシュ 「My Future」の濃密なリワークなどを収録しており、アルバムのキーとなる楽曲「Losalamitoslatinfunklovesong」は、深い敬意を伴ったラディカルな再解釈というRare Groove Spectrumの精神を凝縮した一曲に。
また、最も野心的なプロダクションのひとつ「Runnin’」では、
アース・ウィンド・アンド・ファイアー のワイドレンジなサウンドを見事にカヴァー。重層的なアレンジは、本作で最もスタジオ時間を費やしたとのこと。
ア・トライブ・コールド・クエスト がサンプリングしたことで知られる
ビリー・ブルックス のジャズ・ファンク古典「Fourty Days」では、オリジナルのスケール感に匹敵するゴージャスなホーン・セクションを披露。「Oz Bump (Soul Thing)」は、オーストラリアのグループ、
ホット・ソース が1975年にキース・マンスフィールドの楽曲を再解釈したヴァージョンをさらにカヴァ―するという、遊び心あふれるナンバーとなっています。
さらに「Song For Bobby」では、70年代ジャズ・ファンク・バンド、
ピラミッド の楽曲を取り上げ、故ボビー・ヴェニアへのトリビュートとして
ロス・アーウィン による情感溢れるソロをフィーチャー。「Dig On It」では
ジミー・マクグリフ のディープ・グルーヴにインスパイアされ、よりルーズでジャム的なアプローチを展開。「Caveman Boogie」はライヴ感に満ちたフロア向けのフィールを強調し、ディガーたちに愛されるクラシックにバウンスとリズミカルな力強さを加えています。
“過去を再構築することの生命力”を改めて強く主張する『Rare Groove Spectrum Vol. 3』は、CD、LP、デジタル / ストリーミングで世界同時リリース。国内流通仕様盤CDには解説書が封入されます。
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Photo by Ian Laidlaw