「ふりむけばヨコハマ」のデビューから25周年を迎えた
マルシアが、ブラジル・サンパウロでの24年ぶりとなる凱旋公演を開催。7月20日、21日にサンパウロ市で開催された世界最大規模の日本文化イベント〈第16回 Festival do Japao(日本祭)〉に出演し、約1万人の日系人の観客を前に8曲を熱唱しました。
イベント当日、予報では大雨となっていましたが、朝から眩しい太陽が顔をのぞかせ、ブラジルらしい暑さ。「マルシア、お帰り!」など何度も言葉をかけられながら会場入り、司会者がプロフィールの紹介を始めると、袖でスタンバイ中のマルシアの目には早くもうっすらと涙が浮かぶ……。満を持してステージに登場すると、立ち見が出るほどに人で溢れかえった客席からは大きな拍手が湧き起こる!
1曲目は「上を向いて歩こう」。これはマルシアが16歳の時、坂本 九が司会のTBS『歌謡選手権ブラジル大会』で準優勝となり、日本で歌手を目指すきっかけとなった曲。「ただいま!」と挨拶すれば「お帰り!」と客席からも日本語で返ってくる、日本でのコンサートと変わらぬ風景がそこに。2曲目は、デビュー曲「ふりむけばヨコハマ」。ブラジルからの中継でNHK『紅白歌合戦』に出場したマルシアにとっても、思い出の1曲。
「Yours〜時のいたずら〜」「舞姫になれない」とオリジナル曲が続いた後、再びポルトガル語と日本語で、24年ぶりの凱旋公演への思いを伝える。途中、感極まり言葉を詰まらす場面もあり、その都度拍手が沸き起こる。
最新アルバムにも収録されている
ザ・ピーナッツのカヴァー「ウナ・セラ・ディ東京」では、ヴァイオリンの音色が響くメロディにのせ、艶っぽく踊り会場を魅了。そして本編最後の曲は、こちらもアルバムに収録された
沢田研二の名曲カヴァー「君をのせて」。マルシアは大粒の涙をこぼしながら、オブリガータ(ありがとう)と何度も叫んでいました。
アンコールでは、日系人50名の合唱チームと共にステージに再び登場。現地からのリクエストで実現した「花は咲く」では、会場に歌詞が配布され大合唱! そしてラストは、
セルジオ・メンデスとコラボした新曲「Real in Rio」。17歳でブラジルから旅立ち、今年で来日27年、20,000キロ離れている日伯交流の架け橋になりたいという彼女の思いが叶った、記念すべきステージとなりました。
22日には、サンパウロから車で1時間ほど離れた、マルシアが17年間過ごしたモジ・ダス・クルーゼス市へ移動(モジ市は、2014年W杯の日本チームのキャンプ地の最有力候補地としても注目されている)。今でも人口40万人のうち、約4万人の日系人が暮らしているため、多くの日本文化が根付いており、今回マルシアは日本での25年の功績と、歌で日本とモジ市との架け橋となったことへの感謝の気持ち、さらなる文化交流の期待を込め、市長より市民栄誉賞を受賞しました。
9月には久々のミュージカル「SE・M・PO」へ出演、10月11日(金)には、アルバムを受けてのワンマン・ライヴを東京・六本木「STB139」で行なうことが決定しているマルシア。精力的な活動が続きます!