数多くのヒット曲に携わり、1997年に46歳の若さで早世した作編曲家の大村雅朗が
松田聖子に提供した楽曲をコンパイルする全46曲収録の3CD『SEIKO MEMORIES〜Masaaki Omura Works〜』(MHCL-30498〜500 4,200円 + 税)が2月28日(水)に発売されます。
大村作品の代表曲とも言える「SWEET MEMORIES」や、「青い珊瑚礁」「セイシェルの夕陽」「夏の扉」「ハートのイアリング」「ボーイの季節」などをはじめ、大村が生前作曲し、逝去後に発表された「櫻の園」のリアレンジ・ヴァージョンも収録。同楽曲は作詞家の
松本 隆が大村の生前に預かり“いつか聖子さんに歌ってもらえたら”と引き出しの奥にしまっていたという作品。収録に際し、大村を敬愛する
槇原敬之がリアレンジを担当しています。
付属のブックレットには、松田聖子、松本 隆、槇原敬之らによる特別寄稿や、松田聖子×大村雅朗の作品リストも掲載。1980年代の音楽シーンを席巻した松田聖子と、それを支え続け、共に歩んだクリエイターとの軌跡を目と耳で辿る貴重なアルバムとなっています。
大村さんには数え切れないほどの多くの作品を手掛けていただきました。「SWEET MEMORIES」をはじめとする大村さんの曲の数々は私にとって大切な宝物で今回の企画盤のために槇原敬之さんがリアレンジしてくださった「櫻の園」が天国の大村さんにも届くことを心より願っています。――松田聖子この思いが沢山詰まったこの曲のリアレンジが、僕に勤まるだろうか?と、最初は悩みました。でも、「松田聖子さんの作品に少しでも関われるなんて本当に光栄な事だし、大好きで尊敬するアレンジャーの一人である大村雅朗さんの作品に触れさせてもらえる事も、本当に光栄な事なんだ!」と、弱気な心を払拭し、心を込めて取り組ませて頂きました。ずっと頭に描いていたのは、今の聖子さんが、優しい笑顔でうたっている姿と、それを櫻の木の陰でにこにこ笑って見つめている大村さんです。みなさんに気に入ってもらえたなら、本当に嬉しいです。素敵な機会を与えて下さってありがとうございました。――槇原敬之大村君は優れたアレンジャーであっただけでなく作曲家としても非凡な才能の持ち主でした。亡くなってから約20年が経ち、プロデューサー・ブームの先駆者だった大村雅朗という音楽家が脚光を浴びるのは素晴らしいことだと思います。彼の偉大さを心に刻んで、彼のことを覚えていて欲しい。それが僕にとっての喜びでもあります。――松本 隆