去る2021年3月9日、惜しまれながら逝去した伝説のドラマー・
村上“ポンタ”秀一がドラマーとしてデビューしたバンド、
赤い鳥の2015年〈アルファミュージックライブ〉の名演奏映像「翼をください」が、ソニー・ミュージックオフィシャルYouTubeにて4月17日〜5月16日(日)までの1ヵ月間の期間限定で無償公開されています。
1972年、村上は自身のキャリアを赤い鳥のドラマーとしてスタート。この度公開された「翼をください」は、およそ40年の歳月を経ての赤い鳥メンバーとして、2015年9月28日、東京・Bunkamuraオーチャードホールにて、アルファミュージックの創設者であり作曲家の
村井邦彦の古希(70歳)を記念し、
松任谷正隆の構成・総合演出によって行なわれた〈アルファミュージックライブ〉でのパフォーマンス映像。「翼をください」は赤い鳥の代表的なナンバーであると同時に、途中加入の村上がメンバー・オーディションの際にドラム演奏したプロ活動スタートの記念すべき曲でもあります。
ライヴでは、「翼をください」の作曲者である村井邦彦のピアノ、ヴォーカルには赤い鳥(
紙ふうせん)の後藤悦治郎と平山泰代。さらには赤い鳥のギタリスト
大村憲司の息子・
大村真司、ティンパンアレイのドラマー
林立夫の息子・
林一樹、そして
小坂忠の娘・
Asiahというアルファミュージックの遺伝子を継ぐ次世代のミュージシャンが参加。そして村上がドラムを演奏した最期の「翼をください」となった伝説とも言える名演奏です。
アルファミュージックの創設者でもある村井邦彦は、「とにかくビートが重くて、それがやっぱり彼の一番の特徴だと思います。なかなかああいう風にはならないんです。松任谷(正隆)君が教えてくれたのですが、ビートには幅があって、そのドラマーが持っているビートの幅が広ければ広いほど、他のミュージシャンがその中で自由自在に動けて、遊べて、力を発揮しやすくなるらしいのです。ポンタはそんなドラマーだったと思います」と村上を評しています。