ロジャー・ウォーターズ（Roger Waters）が2022年から2023年にかけて開催したフェアウェル・ツアーから、2023年5月25日にチェコ・プラハのO2アリーナで行なわれた公演の模様を収録する『ディス・イズ・ノット・ア・ドリルーライヴ・フロム・プラハ』が8月1日（金）に発売されます。光の洪水のなか、“羊”が宙を舞い“豚”が飛ぶ、コンサートの常識を覆す“光と音の大スペクタクル・ショー”が、日本では2CD＋Blu-rayの独自仕様に。また、世界各地の映画館で限定劇場公開されることも決定しています。

　『THIS IS NOT A DRILL』ツアーは、2022年7月6日の米・ピッツバーグ公演から始まり、2023年12月9日エクアドル・キト公演まで、約1年半かけて開催され、ヨーロッパ、北米、南米で全99回のショウが行なわれました。『ディス・イズ・ノット・ア・ドリルーライヴ・フロム・プラハ』には、各地で大絶賛されたこのツアーのプラハ公演を完全収録。全23曲中17曲を占めるピンク・フロイドの名曲の数々（「アス・アンド・ゼム」「コンフォタブリー・ナム」「あなたがここにいてほしい」など）のほか、ソロの楽曲（「イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント？」「予知能力」「勇気ある撤退」など）や、新曲「ザ・バー」を聴くことができます。

　Blu-rayの映像は、ロジャーのコラボレーション・パートナーを長年務めるショーン・エヴァンス監督が8Kで撮影。オーディオは新たにリミックスされ、映像も音も最新のテクノロジーで現代における最高峰のクオリティに仕上がっています。海外では2CD、4LP、Blu-ray、DVDのフォーマットで流通しますが、日本盤は『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』と同様、日本独自仕様の「2CD+Blu-ray3枚組7インチ紙ジャケット仕様」での発売（2CD+Blu-rayのセットは日本のみ）。日本盤のBlu-rayにはMC、スクリーンに映し出される強烈なメッセージとともに、それぞれの曲の歌詞にも日本語字幕が付けられており、このライヴでロジャーが訴えかけるメッセージを知ることができます。

　この作品から、ピンク・フロイドの「あなたがここにいてほしい」の映像が公開中。曲の冒頭ではロジャーとシド・バレットとの思い出がテロップで映し出されます。「1963年僕とシドはライヴを観にロンドンキルバーン地区のゴーモント･ステートへ行った。ヘッドライナーはジーン・ヴィンセント。ローリング・ストーンズの名前もあった。終演後ケンブリッジに戻る列車で僕とシドは心を決めていた。僕たちは約束した。ロンドンのカレッジに入ったら―――バンドを組もうと…」

　また、同作品のライヴ・フィルムがソニー・ミュージック・ヴィジョン＆トラファルガー・リリーシングの配給で、7月23日（水）＆27日（日）に全世界の映画館にて公開されることが決定しました。日本公開の詳細は追って発表されます。