タイトル:シャバソン&ケルゴヴィッチが来日ツアー中にテニスコーツと録音したコラボ作『Wao』がリリース
カナダ発のアンビエント・デュオ、シャバソン&ケルゴヴィッチ(Shabason & Krgovich)が、2024年4月に
テニスコーツをサポートに迎えて行なったジャパン・ツアー中に、神戸・旧グッゲンハイム邸にて録音された
テニスコーツとのコラボレーション作品『Wao』が8月29日(金)にリリース。アルバムより「Our Detour」が先行配信リリースされています。
ニューエイジ / アンビエント色濃厚なソロ作や、数々のコラボレーション、プロダクションワークで知られるトロント在住のマルチ・プレイヤー、ジョセフ・シャバソンと、ロマンティック&メロウな歌声と洗練されたソングライティングで音楽仲間から高い支持を受けるヴァンクーバー在住のシンガー・ソングライター、
ニコラス・ケルゴヴィッチ。普段はカナダの東西に分かれて独自に活動する両者ですが、2020年の『
Philadelphia』(クリス・ハリスとのトリオ名義)、2022年の『
At Scaramouche』の高い評価を受けて2024年4月にシャバソン&ケルゴヴィッチとして来日ツアーを実施。2012年の初来日以来これまでのケルゴヴィッチの全ての日本ツアーで共演してきた盟友テニスコーツ(
さや&
植野隆司)が共演アクトとしてだけでなく、ライヴメンバーとしても全6公演に帯同し、ソールドアウトの東京&神戸はじめ各所で大盛況、大好評にて終了しました。
来日後のリハーサルは僅か2日。しかしすぐに音楽的に結びついた彼らは、互いの演奏に興奮と喜びを持って反応し合い、ライヴ・セットは公演を重ねるごとに生き物のように美しく成長を遂げていきました。
そんなツアーの最中、これまでにもテニスコーツ&
テープの『
Music Exists disc3』、ホッホツァイツカペレと日本人音楽家たちのコラボ作『The Orchestra In The Sky』、
マーカー・スターリングとドロシア・パースのライヴ・アルバムなどが録音されてきた神戸は塩屋の築100年越えの洋館・旧グッゲンハイム邸に滞在し録音も敢行。あらかじめ完成した楽曲を事前に用意することなく進められた録音でしたが、それぞれが持ち寄ったモチーフを起点に、即興的に湧き出ていく4者の多彩でフレッシュなアイディアによって音楽が即座に形作られ、ケルゴヴィッチとさやが書き下ろした詞が歌われ、驚くべきペースで新たな楽曲が次々に生まれていきました。
ケルゴヴィッチ&テニスコーツと親交の厚い
ゑでゐ鼓雨磨(ゑでぃまぁこん)のコーラスを除き、すべての歌唱と演奏は4者によるもの。さやによる日本語とケルゴヴィッチによる英語がナチュラルに歌いつがれる「Departed Bird」から、ツアー中テニスコーツのセットにてシャバソン、ケルゴヴィッチ両名を迎えて演奏された
マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのカヴァー「Lose My Breath」に至るまで録音順の通りに収録されています。
ジョセフ・シャバソン、ニコラス・ケルゴヴィッチ、テニスコーツ各々のリーダー作、さらにシャバソン&ケルゴヴィッチ名義での作品とも異なる、まさに“シャバソン・ケルゴヴィッチ・テニスコーツ”というユニットとしての音楽であり、最終テイク録音直後にさやが呟いたフレーズから取られたアルバムタイトルの通り、ツアー&録音時のマジカルな空気が全編に流れる珠玉のコラボレーション作品となっています。