松任谷由実が、11月18日(火)にリリースする40枚目のオリジナル・アルバム『
Wormhole / Yumi AraI』に収録される新曲「DARK MOON」のミュージック・ビデオのティザー映像と、アルバムのジャケットを公開しています。
「DARK MOON」は『Wormhole / Yumi AraI』の1曲目を飾る、本アルバムを象徴する重要なナンバー。MVに映し出される、月面に設置されたCTスキャンからゆっくりと起き上がるユーミンの姿は神々しさすら感じさせ、高揚感とともに“新たな自分”と出会う旅の始まりを「もっと近く もっと強く 引き寄せ合うの 焦げるくらい 求め合って 重なり合うの」と壮大に歌い上げています。
同曲は、混沌とした世界において強く生きることの意味を問いかけ、聴き手に寄り添いながら共に模索していこうとするユーミンの強い意志を映し出した作品。「意識とは何か?」「AIと人間の共生とは?」というアルバムの根源的なテーマを内包しつつ、ユーミン自身は、この撮影を通じて今一番伝えたいメッセージ“強く、生きよ!”が自分の中に浮かんでくるのを感じたとのこと。
MVは、極めて即興的=スポンティニュアスに撮影された点も大きな特徴。通常のMV制作における緻密な撮影準備を経ず、アルバムのブックレット撮影の合間に記録された素材をもとに編集され、一本の作品へと昇華しています。サイケデリックなエフェクトの多くはコンピュータに依存せず、撮影時のアナログな手法によって加えられており、粗い質感の映像は、“Hi8”と呼ばれる90年代のビンテージビデオカメラを用いて収録。“時空を超えた新旧の混在”というアルバムのコンセプトを視覚的に表現しています。
「DARK MOON」の映像は、AIの対極とも言えるフィジカルかつアナログ的なアプローチによって制作された、アルバムが掲げるテーマのひとつである、“AIをドライブする強靭な知性と身体性”を体現したもの。フルサイズ映像の公開に期待が高まります。
あわせて公開されたアルバム・ヴィジュアルでは、“Wormhole(ワームホール)”という目に見えない現象を、「立体性」と「視点による変化」で表現。宇宙空間に浮遊する新生“Yマーク”を、ただの平面デザインではなく、視覚的にも触覚的にも奥行きを感じさせるヴィジュアルとして提示しています。
その発想の原点となったのが、1989年『
Delight Slight Light KISS』。日本で初めて“レンチキュラーレンズ”を採用し、見る角度で絵柄や立体感が変わる画期的なジャケットを、2025年の技術と感覚でアップデートできないか?という挑戦から、本作のジャケットはスタートしました。
通常とは異なり、まず「レンチキュラーを用いた3Dバージョン」を先に制作し、そこから2D版に落とし込む、逆転のアプローチを採用。これにより、2Dの静止画であっても“平面を超えた奥行き”が感じられるよう仕上げ、アルバムのコンセプトでもある“多次元の意識の混在”を表現した、視覚的な没入感を演出。音楽がストリーミング中心となった時代だからこそ、フィジカル作品としての存在感をどう高めるかが熟考され、モノとしての充実度、手に取った瞬間に得られる体験をもたらしています。
通常盤は平面でありながらも立体感を感じさせるデザイン、初回限定盤 / オールメディア盤は2025年にアップデートされた最新のレンチキュラー技術による3Dジャケットを採用。ぜひ実物を手にとり、角度を変えて眺めることで“Wormhole”を体感してみてください。
[「DARK MOON」歌詞]太陽を遮る自分の影が ただゆっくりと
うつ伏せの背中を滑り落ちてく 真昼の闇よ
Dark moon Dark moon
あなたの指先に唇をあて 夢中のままで
その心の海を泳いで行くの 波の彼方へ
Dark moon Dark moon
もっと近く もっと強く 引き寄せ合うの
焦げるくらい 求め合って 重なり合うの
Dark moon Dark moon
遥か昔 出逢っていた あなたと私
長い旅の果てに着いた 真昼の闇に
Dark moon Dark moon
Dark moon Dark moon
Dark moon
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実
編曲:松任谷正隆