46歳のときに半身不随の事故に遭うもリハビリを経て、ライヴ・シーンに復帰した不屈のドラマー、マサ・オグラ(ds)を中心に、
池田篤(as)、
安ヵ川大樹(b)、
布施音人(p)からなるユニット、M.A.D.O.が、アルバム『FENESTRA』を10月8日(水)にリリースします。
ユニット名“M.A.D.O.”は、Masa・篤・大樹・音人の頭文字を並べたもの。音にすれば“窓”でアルバム・タイトルもラテン語で窓を意味します。マサ・オグラによるライナーノーツによると、このユニット発端は、マサ・オグラが偶然YouTubeにて布施音人が
高橋陸、
中村海斗とともに野外でインプロヴィゼーションを繰り広げている映像を見たこと。自身も出演する千葉・柏のジャズ・バー「ナーディス」で行なわれるスペシャル・セッションのホストに布施音人が名を連ねていることを知ると、早速会いに行き、同ジャズ・バーにて池田篤も加えたトリオ編成で即興演奏によるライヴを開催。その出来にCD化を目指し、安カ川大樹も参加して「ナーディス」にてライヴ・レコーディングを行ない吹き込まれたのが『FENESTRA』となります。
ユニット名と同様、アルバム・タイトル『FENESTRA』もラテン語で窓を意味します。収録曲は、オリジナルの3曲とアンコールのスタンダード「星影のステラ」を加えた全4曲。オリジナル・ナンバー「Creatio(創世)」「Corruptio(堕落)」「Arca Noe(ノアの方舟)」の曲名は旧約聖書から取られており、天地創造に始まり、堕落した人々への大洪水という裁き、その後の世界を託されたノアという壮大な世界が即興演奏で表現されます。方舟で嵐と大洪水を乗り切ったノアは、最後に方舟の“窓”を開けて、まずは烏を、そして鳩を放ち、外の世界の様子を確かめましたが、出来上がったライヴ音源を聴いてマサ・オグラは「希望の窓」といういイメージを抱いたとのこと。
また、本アルバムは、マサ・オグラ(ds)、池田篤(as)ともに交流の深い、2015年に逝去したサックス奏者の
井上淑彦に捧げられた作品となっています。
なお、M.A.D.O.は10月9日(木)に『FENESTRA』の発売記念ライヴを柏ナーディスにて開催。そして、マサ・オグラの今後のライヴスケジュールとして12月2日(火)千葉・稲毛Candy、12月4日(木)柏ナーディス、年明1月29日(月)柏ナーディスが決定しています。
[ライナーノーツ マサ・オグラ]FENESTRAとはラテン語で窓、私たちのユニット名はM.A.D.O.。
これはMasa 篤 大樹 音人 メンバーの頭文字を並べたものですが、音にすれば『まど』すなわち『窓』です。
このユニットの発端は布施音人さんとの邂逅でした。YouTubeで偶然?観たのが、布施音人さん、高橋陸さん 中村海斗さんのトリオが野外でインプロビゼーションをしている映像でした。若い才能溢れる若者3人がそこに。
いいトリオだな。
そう思ったんです。
私は時々柏にあるジャズバー『ナーディス』のスペシャルセッションに顔を出しているのですが、なんとなんと布施音人さんがホストに名を連ねてるではないですか。
行けば一緒に演奏できる。
行きました。演りました。
素晴らしかったですね。
紺野智之さんがホストリーダーをしていらっしゃるのですが、このセッションのメンバーの選択が良いんです。実はその縁でピアノの成田祐一さんとずっとデュオを演ることになって今もナーディスで定期的にライブをしています。成田さんも素晴らしい!
そして布施さんと何度かセッションして、「今度ライブでも演りますか?」と切り出したところ、布施さんは快諾してくれました。そこでスケジュールを取ったのですが、その直後、本当に久しぶりに池田篤さんとナーディスでライブをしました。池田さんとは40年あまりの歴史があり、以前マグネティカルテットで『M』を一緒に創り上げました。コロナで活動出来なくなって、なかなか一緒にできずにいたのですが、やっぱりあっちゃんは凄い!そして、聞いてみれば池田さんは布施さんともいろいろつながりあるし、一緒に演ってもいるようなので、良かったら布施さんとトリオでどう?と、、、
そんな経緯でトリオでナーディスでライブをしました。もちろん全編即興です。
素晴らしかった!
そして、この時、木崎さん(ナーディスで時々録音してる方)が録音してくれて、音を聴きました。これはCDにしなくちゃ!と思ってしまったのです。
池田さんも『音聴いたらなかなかいいなと思った。』と言ってもらいました。
すぐに安ヵ川さんにCD化のお願いをしようと思ったのですが、そこでさらにひらめき、安ヵ川さんにも入ってもらおうと。安ヵ川さんとは前作kleśaのアルバム制作中でしたが、快く引き受けていただき、M.A.D.O.が誕生したわけです。
ナーディスのマスター小峯さんにもレコーディングライブをお願いしました。小峯さんとは本当に私の演奏復帰には言葉にはできない力を与えていただきました。同い年なんですよね。小峯さんの歴史は日本のジャズに、特に若手から育っていく日本のジャスメンに本当に凄い影響を与えています。(進行形)
Candyの林ママとナーディスの小峯さんなしには今の私はない。
そしてエンジニアはいつもの鳥光さん。
レコーディングライブの当日を迎えました。いつもの通り、何も決めず、リハーサルもせずに本番に臨みました。というか、この4人で演奏すること自体がこの日が初めてだったのです。ほんとうの一発録りでした。
いやはや
池田篤!
安ヵ川大樹!
布施音人!
文字にはおこせない。『不立文字』
是非聴いてください。
タイトルは『FENESTRA』
先に言ったようにラテン語で『窓』という意味です。
曲名は旧約聖書からです。神によって世界人類が創られ、その後人々は堕落し、それを見た神が大洪水を引き起こし、ノアにその後の世界を託します。方舟で嵐と大洪水を乗り切ったノアは、最後に方舟の『窓』を開けて、まずは烏を、そして鳩を放ち、外の世界の様子を確かめます。
『希望の窓』
あがってきたライブ音源を聴きながら私はそんなイメージを得て曲名を決めました。
アンコールはスタンダードです。この曲も我々が演るとこうなるということです。最凶のステラです。
最後に池田篤さんと一緒なら忘れてはならない
あの人がいます。
トシさん!
天にいる井上淑彦さんに聴いてもらわなければ、、、、、