作曲家でありサーファーでもあるShimon Hoshinoが、自らの楽曲群を新たな視点で見つめ直すYouTubeフィルム・シリーズ「The Sea, as Seen by You」を始動しました。
ShimonはノートPCとMIDIだけを道具に、波や風と共鳴するように描かれたミニマルなサーフミュージック・シリーズ「lofi-surf」をコンスタントにリリース中。スタジオに閉じこもることなく、海辺や自然の呼吸の中で音を紡いできました。
今回スタートした「The Sea, as Seen by You」は毎回異なる映像作家が参加し、それぞれが「海」というテーマを通してShimonの楽曲に新しい物語を与える動画シリーズ。音楽は映像と出会い、一瞬ごとに形を変える海のように、新たな表情を生み出します。それはまるで、“まだ見ぬ映画のサウンドトラック”のように。
シリーズの初回を飾るのは、2022年に発表されたピアノソナタ「eureka」。映像は音とイメージの交差点を探り、視覚的な瞑想を軸に創作を続けるグラフィックデザイナー・Hiroka Watanabeが担当しています。
[コメント] 海はやさしくて、同時にどこか怖い。 離れているようで、とても近い。 暗いようで、明るくて、静かでいて、うるさい。 私はただ、その矛盾を眺めていた。 それは瞑想に似ていたけれど、目を閉じる必要はなかった。 目を開いたまま、心だけを遠くに解き放つ。 eurekaの旋律に重なるようにして、海はまた別のかたちを見せる。 その表情は一度きりで、次の瞬間にはもうどこかへ消えてしまう。 ――Hiroka Watanabe VIDEO