今年で22回目を迎えるスペイン・ポルトガル語圏を主軸とした映画の祭典「ラテンビート映画祭」が、10月27日(月)〜11月5日(水)に開催される第38回東京国際映画祭のワールド・フォーカス部門にて、「第22回ラテンビート映画祭 IN TIFF」として開催されることが決定。
上映されるのは、スペインやラテンアメリカの最新話題作4作品。『
海を飛ぶ夢』('04)の
アレハンドロ・アメナーバル監督最新作『囚われ人』をはじめ、
ミシェル・フランコ監督が
ジェシカ・チャステインと再タッグを組む意欲作『ドリームズ』、『
ナチュラルウーマン』('17)でチリに初のアカデミー賞外国語映画賞をもたらしたセバスティアン・レリオ監督が手掛けるミュージカル映画『波』。
そして、ラテンビート映画祭では数多くの作品が上映されてきたスペインの巨匠
ペドロ・アルモドバル監督の初期の傑作『
マタドール〈闘牛士〉・炎のレクイエム』(1989年日本初公開)が、デジタル復元版『マタドール』としてアジアプレミア上映されます。
「第22回ラテンビート映画祭 IN TIFF」のチケットは、10月18日(土)12:00から販売開始。各作品の上映スケジュールなど詳細は東京国際映画祭 公式サイトをご確認ください。
[コメント]22歳の誕生日を、アルモドバルの5作目『マタドール』と共に迎えられることは、なんともセクシーな気分です。クエンティン・タランティーノの映画制作のきっかけになった、冒頭の血まみれの自慰シーンは必見。そして、ユニークなスタイルで現代社会を描く『ドリームズ』もお見逃しなく。『囚われ人』では、「ドン・キホーテ」の作者の同性愛的な側面が想像されています。また、女性監督が手がけた作品はありませんが、フェミニスト・ミュージカル『波』は今年のサウンドトラックになりそうです。
今年のラテンビート映画祭では、アルモドバル、アメナーバル、レリオというアカデミー賞受賞監督の作品が3本上映されます。さらに、アカデミー主演女優賞を受賞したジェシカ・チャステインの主演作もあります。
今回は小規模なラインナップではありますが、小さなパッケージにたくさんの魅力が詰まっています。ぜひ、お楽しみください。――ラテンビート映画祭 プロデューサー / プログラミング・ディレクター アルベルト・カレロ・ルゴ(Alberto Calero Lugo) 1. 『囚われ人』(原題:El Cautivo / 英題:The Captive)2025 年/スペイン・イタリア合作|134 分|カラー|スペイン語、アラビア語
監督/製作/脚本:アレハンドロ・アメナーバル
出演:フリオ・ペーニャ・フェルナンデス、アレッサンドロ・ボルギ、ミゲル・レジャン
[上映スケジュール]
10月29日(水)14:05〜 / 会場:TOHO シネマズ 日比谷スクリーン12
11月3日(月・祝)20:05〜 / 会場:TOHO シネマズ シャンテ スクリーン22. 『ドリームズ』(原題:Dreams)2025 年/メキシコ・アメリカ合作|98 分|カラー|スペイン語、英語
監督/製作/脚本:ミシェル・フランコ
出演:ジェシカ・チャステイン、イサック・エルナンデス、ルパート・フレンド
[上映スケジュール]
10月29日(水)11:00〜 / 会場:TOHO シネマズ シャンテ スクリーン2
11月1日(土)14:15〜 / 会場:TOHO シネマズ 日比谷スクリーン12
11月4日(火)16:00〜 / 会場:シネスイッチ銀座23. 『マタドール』(原題:Matador)1986年/スペイン製作|106 分|カラー|スペイン語
監督/共同脚本:ペドロ・アルモドバル
出演:アサンプタ・セルナ、アントニオ・バンデラス、ナーチョ・マルティネス
[上映スケジュール]
10月27日(月)18:45〜 / 会場:シネスイッチ銀座1
10月31日(金)11:30〜 / 会場:TOHO シネマズ シャンテ スクリーン2©MERCURY FILMS.4.『波』(原題:La Ola / 英題:The Wave)2025年/チリ製作|128 分|カラー|スペイン語
監督/製作/共同脚本:セバスティアン・レリオ
出演:ダニエラ・ロペス、ロラ・ブラボ、アヴリル・アウロラ
[上映スケジュール]
10月28日(火)14:00〜 / 会場:TOHO シネマズ シャンテ スクリーン2
11月1日(土)19:50〜 / 会場:TOHO シネマズ シャンテ スクリーン2
11月4日(火)19:15〜 / 会場︓TOHO シネマズ シャンテ スクリーン1©Diego Araya