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アンジュルム和田彩花らによるオルタナティブ・アンビエント・バンド、LOLOETが、2026年1月14日(水)に1stアルバム『環響音』を配信リリース。
LOLOETは2023年、元々ポップミュージックを主とする音楽活動をしていたヴォーカルの和田彩花が、パリ留学中に即興音楽や実験音楽に出会い、そういったより自由な音楽表現を実現するために東京のミュージシャンたちと結成。
それから約2年、試行錯誤の中、それぞれのメンバーとオーディエンス、そして自分たちのいるその場所も関係し合いながらひびかせる「環響音」をテーマに掲げ、完成させたのがこの1stアルバムです。
先に発表された「SŒUR」「ELLE」を含めた、結成からこれまでのLOLOETの全貌を紹介する一枚となっています。
アルバムの収録曲は、楽曲と即興がシームレスに繋がるLOLOETのライヴと同じように、エクスペリメンタルなアンビエントを軸にしながら、ミニマルなビートやダブ、フォーキーな音像が渾然一体となり展開します。
この手法は、日本の禅や祭祀から影響を受けたものです。パリへの留学経験や、大学院で学んだ美術からの影響(彼女は、Mark Rothkoの絵のような音楽をLOLOETで表現したいという)を背景にしつつも、自らのルーツを大切にしているというヴォーカル・和田彩花の言葉は、時にメロディに、時にポエトリーリーディングへと姿を変えながら、フェミニズム、差別、争いといったテーマへの問題意識を含む、澱みのないメッセージを綴っています。
あくまでアブストラクト(抽象的)でありながら、どこかポップな、どこにもない音楽――そんなアルバムがこの『環響音』です。
そんな同アルバムから、「La fete(祝祭)」のライヴMVを公開。このMVは、長野県高山村の山田牧場にて紅葉の中で撮影、ライヴ録音されたもの。音響は
おとぼけビ〜バ〜、
DEERHOOF、
ギターウルフ、
羊文学などのツアーPAを担当してきたNancy、ディレクターはドキュメンタリー作家の
横山真哉が担当。標高1500mの大自然の中での一発撮りが使われています。
また、同アルバムは2月11日(水)にタフビーツよりLPレコードとしてリリースされます。
2月27日(金)には、東京・渋谷WWWにて初のワンマン・ライヴ〈うめ かおる ころ〉も開催されます。このライヴは、30歳以下は半額、学生は無料となっています。即興と楽曲を行き来しながら、心地よいアンビエントを聴かせる実験的なLOLOETのライヴにぜひ、足を運んで頂きたいところです。
収録曲は、即興演奏を続けてきたなかで生まれた曲たちであるし、曲を演奏してくるなかで出来上がった私たちの即興の息の合わせ方でもあります。音と個と調和が広がり、輪になりぐるぐると巡り、響き渡る私たちの「環響音」を楽しんでください。