マッシヴ・アタック、
ポーティスヘッドらと同じく、ブリストルを活動拠点にUKダンス・ミュージック界を引っ張り続ける
トリッキー(Tricky)の2年ぶり通算9作目となるアルバム
『ミックスド・レース』がリリースされました。
アルバム・タイトルの『ミックスド・レース』はトリッキーの音楽に最も影響を及ぼしたのが“多様な人種や文化”と触れあってきたことだというところから付けられたのだそうですが、このタイトルの通り、今作には
プライマル・スクリームのボビー・ギレスピー、ジャマイカ人女性MCの
テリー・リン、ツアーに参加しているアイルランド系イタリア人シンガーのフランキー・ライリー、そしてトリッキーの実弟のマーロン・サウスといった、さまざまなゲストが参加して制作されています。
今作からのシングル「マーダー・ウェポン」は、トリッキーが若いころに聴いていたというジャマイカのダンスホール・レゲエ・アーティスト、エコー・マイノットのカヴァーなのですが、この曲のPVではトリッキーがボクサーに扮して鍛え上げられた身体を披露。ストーリー仕立てのこのビデオのトリッキーはまるで本物のボクサーのよう、と話題を呼んでいます。
「今は自分のやりたいことがハッキリとしている。このアルバムでは敢えてダイレクトで挑戦的であろうとした。今までで一番作りやすかったアルバムだな」とトリッキーは語っていますが、アゲアゲなダンス・ナンバーから最新鋭エレクトロ、切れ味鋭いロック・ナンバーまで、最新のトリッキー・サウンドが満載の今作は必聴です!