デビュー21年目を迎えた
葉加瀬太郎がクラシック形式のコンサート・ツアーを、4月1日東京・初台オペラシティでスタート。1990年に
クライズラー&カンパニーのメンバーとしてデビュー以来、ボーダーレスな活動を続けてきた葉加瀬ですが、クラシック形式のコンサートは意外にも初めてとのこと。
コンサートは2部形式で行われ、「見上げてごらん夜の星を」で幕を開けた第1部はピアノとの共演で、葉加瀬が敬愛する
ブラームスのナンバーを中心に演奏。「ブラームスは僕のライフワーク。人生をかけて挑戦し続けていきたい。まだまだ発表会レベルですが……」と語り、会場内に笑いを誘う。
第2部ではピアノにストリングス・クインテットを加えた編成で、クライズラーや、アルゼンチン・タンゴの名曲「Jalousie」、ジプシー音楽のチャールダシュなどに加え、情熱大陸のエンディング曲「エトピリカ」や、4月2日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説『てっぱん』のテーマなど、オリジナル曲を交え約2時間のコンサートを繰り広げました。
コンサートの開催について悩みに悩んだという葉加瀬でしたが、「家で泣いている場合ではない。音楽家として出来ることはこれしかない」と、ツアーの開催を決意。葉加瀬は震災直後から、帰国までの間、ロンドン市内で7回のチャリティ・コンサートを開催して義援金を集め、英赤十字社を通じて寄付しており、ロンドンでは地元の留学生が多数、ボランティアで参加。彼らのネットワークを通じて、この日のコンサートでは約40人の学生ボランティアが集まり募金活動を行ないました。
葉加瀬のツアーはこの日を皮切りに、5月12日の札幌まで全国16ヵ所で開催。また、このツアーと並行して、宮本笑里やゴンチチなどと共に参加する<live image 11>ツアーも4月23日の川口リリアからスタートし全国7ヵ所 / 8公演が行なわれます。