ディープ・パープル 2002/12/25掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ムーディ・ブルースらアーティストが自らのレーベルを設立する動きが活発だった70年代に、
ディープ・パープルがスタートさせた(厳密には彼らのマネージメントが始めた)のが“Purple Records”(71年)。『マシン・ヘッド』『紫の炎』『嵐の使者』などのディープ・パープル作品や、各メンバーのソロ作品だけでなく、シルヴァーヘッドやタッキー・バザードなどの個性派バンドの作品もリリースしていた同レーベルのカタログから、22タイトルを厳選して9ヶ月に渡って復刻するシリーズがバップよりスタートする。
第1弾リリースは2003年1月22日で、アイテムは『イン・コンサート 1970&1972』(VPCK-85316\3,150(税込))と『マシンヘッド・ライヴ〜ライヴ・イン・デンマーク 1972』(VPCK-85317\3,150(税込))。前者は『イン・コンサート〜完全版』のタイトルでおなじみのBBCライヴ音源で、後者は72年3月にコペンハーゲンで行なわれたライヴの音源で、98年に設立された“新生”Purple Recordsからリリースされている『Live in Copenhagen, Denmark』(写真・日本盤初発売)と同内容のようだ。今回リリースされる2タイトルは、どちらも2枚組&紙ジャケット仕様。今回の復刻に際し改めてリマスタリングも施されるとのこと。この復刻シリーズが指している“Purple Records”とは、具体的にどの“Purple Records”なのかが今ひとつ不明瞭ではありますが、2月には『カリフォルニア・ジャム1974』(←『紫の強襲』のタイトルでおなじみの音源)や『ジェミニ・スイート・ライヴ』(←こちらは『紫の交響詩』)が、これまた紙ジャケット仕様で復刻。『カリフォルニア〜』には、ボーナス・トラックも1曲追加されるようです。続く3月には、ディープ・パープルの1st〜3rdアルバム(!?!?!?)の復刻も待機しているようです。全22タイトルの中にハード・スタッフやシルヴァーヘッドの作品は入れてもらえないのでしょうか? 淡い期待を抱きつつ9ヶ月間を見守りましょう。
“Purple Records”の設立や全カタログに関しては、
〈ストレンジ・デイズ〉34号で詳しく紹介されていますよ。