世界的なサックス・プレイヤーである
渡辺貞夫が、1951年に上京しプロとして音楽活動を始めてから今年で60周年、また1961年の初リーダーアルバム『渡辺貞夫』の発表から50年を迎える。1965年にボストンから帰国、日本のジャズの発展に寄与し、その後ブラジル音楽やアフリカ音楽等を取り入れ常に新しい音楽の可能性を追究してきた彼が、この60年間に発表したアルバムはなんと70枚を越えます。
そんな渡辺貞夫が60周年記念アルバム
『カム・トゥデイ』をリリース。今作はニューヨークの新進気鋭のミュージシャンらを起用し、彼らの瑞々しい感性と渡辺貞夫の長いキャリアで培われた音楽性が出逢ったアコースティック・ジャズ・アルバム。このアルバムのための作曲活動中に起きた東日本大震災に心を痛め、被害に遭われた方々を悼みながら作られた曲や、いつか暖かい日が来て、草木が芽吹くといったような、希望に満ちたメッセージが込められた曲など、アルバムには「共に歩んで行こう」という想いが込められています。
12月には60周年記念コンサートを行ない、自身のカルテットの演奏の他、小中学校の合唱団や国立音楽大学のビッグバンドとの共演が予定されています。また、10月18日には長寿テレビ番組『徹子の部屋』に登場、サックス演奏も披露する予定なのでお見逃しなく。