フランス随一の個性派ピアニスト、
ジャン=マルク・ルイサダ(Jean-Marc Luisada)のニュー・アルバム
『主よ、人の望みの喜びよ、トルコ行進曲&月光ソナタ〜プレイズ・バッハ、モーツァルト&ベートーヴェン』(SICC-10143 税込2,940円 / SA-CDハイブリッド)が4月25日にリリースされます。
ルイサダが長らくあたためてきた、
バッハ、
モーツァルト、
ベートーヴェンという古典派レパートリーの名作を組み合わせたアルバム。いずれもルイサダがピアニストとしての経歴の中で弾き続け、解釈を練り上げた作品ばかりであり、演奏会のアンコールなどで取り上げて、とくに録音の要望が高かった作品が収録されています。
音楽から湧き上がるファンタジーを変幻自在に具現化してゆくさまは驚きの一言。バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」「フランス組曲第5番」で聴かせる極上のソノリティ、モーツァルトの「トルコ行進曲付」での自在なアゴーギク、ベートーヴェンの「月光」「エリーゼのために」や
ドビュッシーの「月の光」でのロマンティックな沈潜ぶりなど、これまで聴いたことのないような演奏が次々と繰り広げられます。
最後に収められた「エレジー」はトリスタンを思わせる響きの小曲で、
ワーグナー最後の作とされ、映画『ルートヴィヒ』で印象的に使われていました。