その昔、米国音楽の巨人、偉大なる故・ニック・デカロ先生が、山下達郎の曲をカバーしたアルバムなんてものがありまして、これには胸がトキメキました！（再発希望！）ここ最近、外国人アーティストによる、J-POPのカバーが再び流行してますよね！？　まず小田和正の曲をボビー・コールドウェルやビル・チャンプリンなど、AORの巨匠がカバーした『LOVE STORY』。続いては、竹内まりやも２枚出しましたね！『SINCERELY.1』『SINCERELY.2』です。特に後者の方はMR.BIGはエリック・マーティンがバリバリのロック声で歌う「元気を出して」や、実は筆者のアイドル、シンディー・ローパーがプロデュースまで買って出た「winter lovers」など、かなり聴き所が多かったのですが、なんだかこの手の企画って、洋楽コンプレックスの裏返しのようで、簡単には飛びつきたくない気持ちがあります。「ボビー・コールドウェルも仕事が無いのかな？」なんて、いらぬ心配もしてしまう人も多いのでは？
　そして今回、6月21日に登場するのが、今井美樹の楽曲を海外の女性ヴォーカリストが歌う『テイク・ミー・トゥー・ザ・サンシャイン』(VICL-61130 \3,045(税込))です。　この企画にもやはり同じ事を考えてしまうのですが、しかし参加アーティストがスゴイので、結局は買う事になるのです！　正直、曲目を見ても半分は知らない曲なのですが、参加アーティストはよーく知ってます！　まず1番聴きたいのはポーリン・ウィルソンが歌う「PIECE OF MY WISH」！　今井美樹のファンは彼女を知っているかしら？　元・シーウィンドのヴォーカリストです。ハワイ産の美しく伸びやかな歌声が、実はけっこうサビがソウルっぽいこの曲にバッチリ合う事は目に見えてるじゃないか！　他に、若手ではスムース界からケヴィン・レトーが！　インコグニートからケリー・サエが参加！　サウダージ感覚が今井美樹に合いそうなジョイスや大御所フローラ・プリム！元祖フュージョンヴォーカル、パティ・オースティンなどの大物も、国籍もジャンルも飛び越えて参加！　ジェーン・モンハイトの参加も嬉しいです。で、バックを演奏するのが、フィリップ・セス、デイヴィット・ガーフィールド、ジョン・ロビンソンなどのジャズ系アーティストが多数参加！　今井美樹ファンも、そうでも無い人も楽しめる事は間違い無いゾ！ すごいメンバーが顔を揃えたこの企画。やっぱり、こういうのは楽しいナリ！