庄司紗矢香とのデュオでも知られるイタリアの若き天才ピアニスト、
ジャンルカ・カシオーリ(Gianluca Cascioli)のニュー・アルバム
『ドビュッシー:ピアノ作品集』(UCCD-1331 税込3,800円)が8月22日にリリースされます。
2005年に録音されたこのアルバムは、
ドビュッシーや弟子が残した資料、歴史的録音などを長期にわたって研究し、1960年代のピアノを使い、アナログとデジタル両方式で、しかもワン・テイク(編集なし)で録音されました。
このアルバムについて、カシオーリは次のように語っています。
「この2つのシステムで録られた演奏を比較したところ、アナログは豊かで柔らかく、丸みのある響きでしたが、時おり響きすぎる感がありました。デジタルは少し魅力に欠けるものの、驚くほど透明感がありました。最終的に私たちは両方のシステムを取り入れ、それぞれのプレリュードで最もふさわしい音色の出ているものを採用しました」(ライナー・ノーツより) 11月8日(木)には東京・紀尾井ホールにて、ドビュッシーの『前奏曲集』第1巻からの6曲がプログラミングされたソロ・リサイタルが行なわれるとのこと。
カシオーリのこだわりが詰まった異色のドビュッシーを、録音とリサイタルの両方でぜひ味わってみてください。