2007年の第13回チャイコフスキー国際コンクールで優勝したヴァイオリニスト、
神尾真由子による2年ぶりの新録音
『ロマンティック・ソナタ〜プレイズ・フランク、ブラームス、R.シュトラウス』(SICC-1576 税込3,000円)が11月14日に発売されます。
コンクールから早くも5年の歳月が経ち、精力的な演奏活動を続ける神尾の今の充実ぶりを封じ込めたアルバム。ベルギーの
フランク、ドイツの
ブラームスと
R.シュトラウスという、19世紀末に後期ロマン派の流れを体現していた作曲家3人によるヴァイオリン・ソナタ3曲を収録しました。
いずれもヴァイオリニストの基本中の基本的な演奏レパートリーであると同時に、1880年代に書かれていることでも共通点を持っています。フランコ・ベルギー派の大曲であるフランク、後期ロマン派の爛熟の極みともいえるR.シュトラウス、そしてそれら2曲とは対照的な密やかなロマンティシズムをたたえた佳曲であるブラームスの第2番と、それぞれの作品の特徴が、ほかとは際立って異なっている点も聴きどころです。
共演者は神尾と同じ2007年のチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で最高位に入賞したロシアのピアニスト、ミロスラフ・クルティシェフ。技巧派で知られ、神尾とのリサイタル・ツアーなどで日本を訪れています。