“音の職人”と称され、
ハックルバックから
ティン・パン・アレーへの参加、サウンドプロデューサーなどで活躍したキーボーディスト、
佐藤 博。昨年10月に急逝した彼の追悼企画として、ベスト・アルバム
『HIROSHI SATO a fine piece of work』が1月30日にリリースされました。
1976年に
鈴木 茂(g)らとハックルバックを結成。そしてティン・パン・アレーへの参加といった活動と並行しソロアルバムを発表。その後もメジャー・レーベルからオリジナル・アルバムを発表するほか、
細野晴臣、
吉田美奈子、
大瀧詠一、
山下達郎などのアルバムにキーボード、作曲、アレンジで参加。そして、79年に渡米した佐藤は、LAを拠点に
エイモス・ギャレット、
スペンサー・デイビス、
マリア・マルダーらと活動し、高い評価を得ました。82年に当時の最新機材を駆使した画期的な作品『awakening』を率いて帰国。それ以来、プロデュース活動と並行して精力的にソロ作を発表。近年の活動を代表するものとしては、2007年の
DREAMS COME TRUE『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2007』の音楽監督、2008年の
青山テルマ『そばにいるね』のサウンド・プロデュース、2011年2月発売の
ふくい舞『いくたびの櫻』が挙げられます。
そんな偉大な活躍をした佐藤 博の追悼ベストは、メジャー・レーベルから発売になった14枚のオリジナル・アルバムからの選曲を中心に18曲をセレクト。70〜80年代のコンテンポラリー・サウンドに愛情を注ぐ音楽ライナーの金澤寿和が監修をしています。また、最新リマスタリングが施され、“音の職人”のこだわりが高音質で聴くことができる一枚となっています。