昨年第1回目を開催し話題となった
フラワーカンパニーズ主催のライヴ・イベント〈DRAGON DELUXE〉(通称:ドラデラ)が9月21日(土)に名古屋DIAMOND HALLにて開催されました。
開演時間になると、満員の会場にイベント主催者であるフラカンメンバー4人がステージに登場。いつもの“おしゃべり担当”鈴木圭介(vo)とグレートマエカワ(b)に変わり、普段あまりしゃべらない竹安堅一(g)とミスター小西(ds)がマイクを手に前に出て前説がスタート。会場のファンに慣れない様子をほほえましく見守られながら、自己紹介から始まり、イベントタイトルの意味を説明。「では恒例のアレを」とぎこちなくタイトルコール「ドラゴーン」「デラックスー」とコールアンドレスポンス、アットホームな雰囲気の中イベントがスタートしました。
トップバッターは竹安が“芳醇な”バンドと紹介した、結成24年目のフラカンにとってさらに先輩となる孤高のロックバンド、
Theピーズ。ステージにメンバーが登場すると、早速、竹安&小西のぎこちない前説をいじる。ベース&ヴォーカルを務める“ハル”こと大木温之が「あんまり近くでみるなよ」と、いきなり「生きのばし」でステージはスタートし、「底なし」や「実験4号」など最高のロックナンバーを立て続けに披露する。途中MCでは、ハルが「ダルそうなおっさんたちの中に新人の……クリープハイプくんたちはどこの人かな?」と話すと、同じ楽屋にいながらも直接話しかけられずステージ上で聴くというシャイっぷりに笑いが起こる。そして「おれたちも昔は若者だった!」と「バカになったのに」、そして「とどめをハデにくれ」で熱いステージを魅せつけました。
続いて登場したのは、今春自身のイベントでの対バン以来フラカンと2度目の共演となる話題の4ピースバンド、
クリープハイプ。TheピーズのMCに答えるようにギター&ヴォーカル尾崎世界観が「東京出身のバンドです」と自己紹介。「憧れのバンド」と以前より公言しているフラカンにまつわる名古屋でのエピソードをMCではさみながら「社会の窓」「憂、燦々」などヒットナンバーを連発し、先輩バンドに挟まれながら堂々たるステージを披露しました。
そして最後に登場した主催者フラワーカンパニーズ。最新シングル「夜空の太陽」「アンテな」と初っ端から飛ばし、最初のMCで圭介が「2組のライヴが終わった現段階で、ドラゴンデラックス第2回目、すでに大成功です!」と満足の面持ち。「あとはクリープハイプとピーズ兄さんたちを仲良くさせること」と笑いを誘い、続けて「なれのはて」「ロックンロール」そして「深夜高速」を熱唱。「ようやく地元を素直な気持ちで愛せるようになりました(笑)。地元でやれて本当にうれしい」と改めて気持ちを語ったあと、クリープハイプ尾崎世界観を呼び込み、尾崎の選曲だという「落ち葉」をセッション。セッション後、圭介は「感動しちゃった。尾崎くんしか見えなかったよ」と大絶賛し、続けて久々に披露する「発熱の男」をパフォーマンス。
今度はTheピーズよりハルを呼び込み「NUDE CORE ROCK’N’ROLL」をセッション。ステージ中を動き回るハイテンションのステージに、フロアの熱気は最高潮に。勢いそのままに「はぐれ者賛歌」「恋をしましょう」と全11曲を熱唱し、あっという間にステージが終了するも、
フロアに響く手拍子とアンコールの声に応えて再び登場したフラカンメンバー。「昨夜急きょお願いした」とクリープハイプのギター小川幸慈を呼び込み、ラストソング「真冬の盆踊り」をセッション。途中クリープハイプ、Theピーズのメンバーも参加。会場中が「ヨサホイ」を繰り返し、ステージとフロアが一体となる最高潮の盛り上がりで大団円を迎えた。最後にグレートマエカワが「ドラデラ、来年もやります!」と宣言し、熱いステージが終了。
フラワーカンパニーズは来月10月23日にバンド結成25周年企画第1弾として、10月23日にニュー・アルバム『新・フラカン入門(2008-2013)』と、ライヴDVD(Blu-ray)『フラワーカンパニーズライブ2013(渋谷WWW&日比谷野外大音楽堂)』のリリースを控えています。その『新・フラカン入門』のジャケット写真は、前作『フラカン入門』に続き、今回も石ノ森章太郎とのコラボレーションが実現。石ノ森の名著「マンガ家入門」「続・マンガ家入門」を模したデザインのジャケットが完成しました。前回の紅白の市松模様から、今回は青白の市松模様へ、さらに、石ノ森作品のおなじみキャラクターと石森プロダクション描き下ろしによるフラカンメンバーのニューバージョンの似顔絵が並んでいます。
そして、本作の発売日当日よりスタートするワンマンツアー〈上京20才まえ〉のチケット一般発売も続々発売。チケット争奪戦になること必至なので、今後各地随時発売となるので合わせてチェックしましょう。(写真:柴田恵理)