佐野元春 2004/04/19掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
昨年秋に鎌倉芸術館にて行なわれた
佐野元春のポエトリー・リーディング・ライヴ『In Motion 2003〜増幅』。前回よりさらに音楽的に、さらにエキセントリックに、よりハードに展開された10曲を、大人の雰囲気で楽しめたライヴだ。(写真は
『Motoharu Sano featuring Akira Inoue Foundation/In Motion 2001-植民地の夜は更けて』)
音楽監督井上鑑はそのままに、集まったミュージシャンは4人。日本有数のキャリアを誇るドラマー
山木秀夫、どっしりと安定したプレイから繰り出されるベースラインが魅力の美久月千晴、前回のリード奏者山本拓夫に代わって参加した、バイオリン奏者の
金子飛鳥。このメンバーの名前を見れば、一流のキャリア・技術を持ったアーティストが一堂に会して行なわれたということがお分かりになっていただけるだろう。
このライヴの模様を完全パッケージしたライヴCD『In Motion 2003〜増幅』(GO4・GO4CD-0004 ¥2,310(税込))だが、当初、佐野元春が所属するエピック・ソニーからCCCD(レーベル・ゲートCD)での発売が発表された。しかし大人の事情からこれが発売延期。改めて発表されたのは4月21日に通常仕様のCDで発売される、というものだった。
ところが、発売直前の4月6日になってまたしても突然、エピック・ソニーから「やはりCCCDでの発売に変更したい」との意向が佐野元春のマネジメント側に通達され、またまた発売延期に。
これに対して佐野元春側が取った決断が、「佐野元春自身が主催するレーベル“GO4レーベル”にて発売する」というもの。開催から約半年、さまざまな紆余曲折を経てようやく発売が本当に決定した。
発売は、佐野元春の公式HP“MWS”でのオンライン販売になる。4月21日から予約が開始される(5月28日から発送)。さらに、当初エピック・ソニーからの発売予定の段階では税込 3,059円との発表だったが、発売変更にあたって価格も税込 2,310円へと大幅値下げを断行! これに対してGO4レーベルは「スポークンワーズという新しい音楽表現をより多くのリスナーに伝えていきたいため」と説明している。
度重なる変更、延期でやきもきしていたファンもこれで安心。ついに、ついにリリースされますよ。
あとは、完成しているニュー・アルバムのリリースを待つだけですね。