もっとも有名なクラシック曲のひとつ、「パッヘルベルのカノン」。バロック時代のドイツの作曲家であるパッヘルベルによる作品で、「カノン」という名称でこの曲をご存じの方も多いのではないでしょうか。長きにわたって日本人の心に響いてきたこの作品ばかりを集めたコンピレーション・アルバム『まるごと!パッヘルベルのカノン』(WPCS-13130 1,800円 + 税)が7月22日(水)にリリースされます。
「カノン」とは、複数の声部が同じ旋律を異なるタイミングからそれぞれ開始して演奏する様式の曲のこと。「パッヘルベルのカノン」は、いちばん下の声部である通奏低音が2小節間の音型を繰り返していくなかで、上の声部(原曲はヴァイオリン3挺)がまったく同じ旋律を2小節遅れで追唱していく形です。
さまざまな「パッヘルベルのカノン」を詰め込んだ本アルバムは、ロンドン室内管弦楽団によるものから
イル・ジャルディーノ・アルモニコ、
清塚信也や
リベラによるものまで、ヴァリエーション豊かな構成。耳なじみのあるオーケストラでの演奏も、演奏者が違うと受ける雰囲気がまったく異なることも聴きどころです。
どこまで聴いてもカノンだらけのアルバムで、この曲の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。