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『殺しの烙印』『ツィゴイネルワイゼン』などを手がけた鈴木清順監督が逝去

鈴木清順   2017/02/23 14:48掲載
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 映画『殺しの烙印』『ツィゴイネルワイゼン』などで知られる鈴木清順監督が、2月13日19:32に慢性閉塞性肺疾患のため東京都内の病院で逝去。享年93。葬儀、告別式は近親者のみで執り行われました。

 1948年に松竹大船撮影所に入社した鈴木監督。1954年には日活撮影所に移籍し、1956年に本名の鈴木清太郎名義で発表した『港の乾杯 勝利をわが手に』で映画監督デビュー。スタイリッシュな映像でカルト的人気を誇るフィルムノワール作『殺しの烙印』を1967年に発表すると、その後『ツィゴイネルワイゼン』(1980年)、『陽炎座』(1981年)、『夢二』(1991年)の“大正浪漫三部作”を完成させ、中でも『ツィゴイネルワイゼン』は第31回〈ベルリン国際映画祭〉で“審査員特別賞”を受賞するなど世界的な評価を獲得。2001年には『ピストルオペラ』を発表し、2005年公開の『オペレッタ 狸御殿』が監督としての遺作となりました。また、映画監督を務める傍ら独特の風貌を活かし俳優としても活躍。映画『ヒポクラテスたち』(1980年)や『無能の人』(1991年)などに出演しています。

 独特の色彩感覚とカットで構成された作品は“清順美学”と呼ばれ海外での人気も高く、クエンティン・タランティーノジム・ジャームッシュウォン・カーウァイらの作品にも影響が窺えます。また、2月24日(金)に公開される映画「ラ・ラ・ランド」の監督を務めたデイミアン・チャゼルも、今年1月末に行なわれた来日記者会見で、影響を受けた作品に鈴木監督が1966年に発表した『東京流れ者』を挙げています。
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