1992年にシングル「エイント2プラウド2ベッグ」でデビュー以来、アルバム総売上6,500万枚超というガールズR&Bグループとしての金字塔を打ち立てている“Tender Loving Care”こと
TLC。2002年に
レフト・アイを不慮の事故で失った後はT-ボズ、チリの2人で活動を続けてきた同グループが、前作『
3D』から約15年ぶりのオリジナル・アルバム(タイトル未定)を6月30日(金)に世界同時リリース。
2005年にオーソー・クリスピーを迎えた「アイ・ベット」を発表した際には“復活”が期待されたものの単発に終わり、事実上活動休止状態が続いていたTLC。2010年代に入ってからは2人でのライヴ活動を続け、2013年には伝記映画『クレイジー・セクシー・クール: ザ・TLC・ストーリー』の放映に合わせて
ニーヨが書き下ろした「メーント・トゥ・ビー」を発表。2015年にはクラウドファンディングでメンバー自らが“最後のアルバム”として制作資金を募ると、
ジャスティン・ティンバーレイクや
ケイティ・ペリーら著名人も支援を名乗り出て、当初の目標額15万ドル(約1,600万円)を1週間で達成。最終的に43万ドル(約4,800万円)を集めたものの、リリースの遅延に多くのファンが“騙された”と騒ぎ出し、Twitterに“#TLCIsGoingToJailParty(TLCは刑務所行きパーティ)”というハッシュタグが作られる事態にまで発展。マネージャーが謝罪し、ツアーとの兼ね合いによる時間の制約、アルバム制作に対して妥協を許さない2人の姿勢について釈明するに至りました。
今夏正式リリースとなるラスト・アルバムのタイトルや収録曲は後日発表予定。発売に先駆け、4月28日からはアルバムからの先行トラック「
ウェイ・バック(feat. スヌープ・ドッグ)」の配信がスタートしています。ヒップホップ界の大御所、
スヌープ・ドッグを迎えたこの曲は、「ディギン・オン・ユー」「アンプリティ」「ベイビー・ベイビー・ベイビー」などTLCのヒット曲に通じる90s R&Bマナー全開でレイドバックした、まさに“ザ・TLC”といえる作風です。