新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴う外出自粛の状況を受けて、「少しでもエールを送りたい」という
坂本龍一の想いから、映像配信サービスのdTVが4月2日(木)19:00から坂本のライヴの模様を無料生配信します。さらに、坂本による過去のライブ映像全4作品を3月27日(金)21:00から順次、dTVで無料配信、YouTubeチャンネル「commmons チャンネル」でプレミア公開されます。
坂本は「Ryuichi Sakamoto: PTP04022020 with Hidejiro Honjoh」と題された4月2日のライヴ生配信の実現について、「中国・武漢での外出禁止令を皮切りに、2か月後には、NYをはじめ、アメリカでも外出禁止令が出て、イギリス、スペイン、イタリアなど、全世界中で外出できない人たちが増える中で、どこにも行けなくて不満が溜まっている人が世界中にいます。その中で、アーティストや音楽家たちがそこで何かやろうという動きが加速し、オンラインでの無料配信など様々な取り組みを行っています。そこで、僕個人としても日本国内向けにも何かできないか?と考え、今回僕からdTVに声をかけさせて頂きました」とコメント。ライヴは、坂本によるピアノ・ソロを含むパフォーマンス、三味線奏者の本條秀慈郎とのデュオ、本條のソロ・パフォーマスの3部構成です。坂本のオファーにより出演を快諾した本條は、演出家の故・
蜷川幸雄から「その演奏は感動を呼び起こす」と称され、さまざまな受賞歴を誇る、若手三味線奏者として国内外で活躍しています。
本條との共演について坂本は「僕1人だと心もとないので、友人でもある三味線奏者の本條さんを呼びました。ライヴでは、本條さんの三味線ソロや僕と2人のデュオも演ります。デュオは即興なので、演ってみないと分からない、スリリングなものになると思います。日本はまだ外出禁止令は出ていませんが、なるべく不要不急の外出をさけるべきこのパンデミックの状況下で残念ではありますが、家に引きこもって生配信をお楽しみください」と語っています。
この生配信はスマートフォンやPC、dTV対応テレビなどのdTVサイトから、ログインや会員登録の手続きはなく、視聴が可能です。詳細は「Ryuichi Sakamoto: PTP04022020 with Hidejiro Honjoh」特設サイトをご覧ください。
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