本作のアレッサンドロ・ジェノヴェージ監督の特別インタビューが公開されています。ジェノヴェージ監督は、アカデミー外国語映画賞受賞監督ガブリエレ・サルバトレスに見出され、演劇界から進出したイタリア・コメディ映画界の旗手です。米ニューヨークのオフ・ブロードウェイでロングラン上演された大ヒット舞台『My Big Gay Italian Wedding』を映画化した本作では、監督と共同脚本を手掛けています。映画化の過程で主に苦労したのは「脚本」だったと語るジェノヴェージ監督。「最初の時点では、結婚を望む2人の若いゲイのカップルの物語を盛大なミュージカルを盛り込んだコメディに仕上げたら面白いだろうと思いつきました。私たちが脚本を書き始めた時、イタリアにはまだ同性婚を認める一切の法律がなかったので、脚本の初稿はその状況を反映したものでした。なんとかして、私たちの国の不条理な状況を明らかにしたいという声明だったのです」。そんな中、なんとイタリアでは2016年に下院議会で同性カップルの結婚に準ずる権利を認める「シビル・ユニオン」法が可決、そうした状況を踏まえて脚本を大きく修正する必要があったと苦労を語りました。