坂本龍一が2020年に発表した楽曲をアナログレコードにまとめたコンプリートアートボックス『2020S』を2021年3月30日(火)にリリース。その制作過程を追うウェブ連載「BEHIND THE SCENE」の第4弾が更新されています。
これまで特設サイト「Ryuichi SakamotoArt Box Project 2020」内の「BEHIND THE SCENE」において、2020年9月より第1弾となるデザイナーの緒方慎一郎のインタビューを皮切りに、第2弾は陶芸家の岡晋吾のインタビュー、第3弾は“記憶の旅”と連載を続けてきましたが、今回更新された第4弾では、LPや「陶片のオブジェ」などを収納する木箱を制作した宮崎県・諸塚村の製作関係者へのインタビューを特集。諸塚村は、more treesと建築家・隈研吾のコラボレーションで話題となった「つみき」の材料のスギの森林があり、同村で「つみき」の加工も行われていることでも知られています。
コンプリートアートボックス『2020S』のボックスデザインには、“日本の精神性を象徴する存在”として木箱が採用されていますが、坂本龍一自らが「more treesの木を利用したい」と発案。かねてから森づくりに真摯に努める姿勢や「つみき」で提示した木材の品質の良さ、技術力の高さから、more trees側から諸塚村に依頼をしたという経緯が記事内で綴られています。
特設サイトでは、限定300点の『2020S』の予約を受付中。坂本龍一をはじめとするアーティストたちが音楽の新たな可能性を模索すべく、エイベックスグループとともに設立した新プロジェクト「commmons」(コモンズ)のSNSでは、坂本龍一の直筆サインとエディションナンバー入りという情報も映像付きで公開されています。
Photo by zakkubalan ©2020 Kab Inc.