ロシアと日本にルーツを持つラッパー / シンガーのROMMN(ロマン)が、2ndシングル「Moon.St」をリリースしています。
ROMMNは、2000年青森県三沢市生まれ。日本人の父とロシア人の母から生まれ、幼少期はロシア・モスクワの学校で過ごします。その後東京・六本木にあるロシア大使館の学校に入学し、中学、高校は日本の学校に編入。実家はクラブを経営しており、三沢米軍基地の外人客が多く、幼い時からアメリカ人や音楽、機材に触れる環境で育ち日本語、ロシア語、英語の3ヵ国語を使いこなします。幼い時から実家のクラブに来る多くの有名DJやアーティストと触れ合う機会があり、自然に音楽と向き合い楽曲作りを独学で始め、現在はトラック製作などを手掛けており、生まれ育った環境の中で海外を意識した音楽を発信することを意識して活動を続けています。
本作は、1stシングル「Control」に続く3ヵ月連続リリースの第2弾。タイトルだけでなく曲中にも登場する“Moon.St”は近年問題になっている処方系ドラッグと恋愛への依存性をかけ合わせたハイな気持ちと、最速で成功を掴むフレックスが掛けられています。リーンやドラッグ、そして恋愛に耽溺する退廃的な青年の姿は、どこか映画『
キャンディ』の
ヒース・レジャーを彷彿とさせ、気だるげなフロウと伸びやかでパワフルなヴォーカルの対比は、ROMMNのラッパー / シンガーとしてのスキルの幅広さが成せる業です。
コンポーザーはトラップの聖地アトランタを拠点に活動しているYung Xansei。これまで
JP THE WAVYや
KOHHなど多くのラッパーの楽曲を手掛け、近年
SixTONESへの楽曲提供などジャンルレスな活躍で話題を集めるビート・メーカー。まるで子守唄のようなソフトなサウンドから始まるビートは、苦さも含めた若いその一瞬のエモーションを切り取るように儚くメロウに仕上がっています。若さゆえとも言える衝動や万能感の中に、揺れ動きやすく何かに縋りつきたい繊細な感情が見え隠れするリリックにも注目です。