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Little Glee Monster、5人体制での活動終了を迎えたツアー・ファイナル終演

Little Glee Monster   2022/07/25 12:50掲載
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Little Glee Monster、5人体制での活動終了を迎えたツアー・ファイナル終演
 5人組ヴォーカル・グループ、Little Glee Monsterが全国ツアー〈Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey〉のファイナル公演を、7月24日に千葉・幕張メッセ イベントホールにて開催。

 直前の7月15日に芹奈とmanakaがグループから卒業することが発表された中、かれん、MAYU、アサヒの3人での出演となった本公演には、同じく幕張メッセにて開催された前日の公演とあわせて約1万2,000人のガオラー(リトグリファンの総称)が駆けつけ、さらに24日の最終公演は多くのファンの声を受け急遽生配信も実現。約1万人が視聴するという盛況ぶりを見せました。芹奈とmanakaのヴォーカル・トラックを重ね、アカペラで披露した名曲「Jupiter」のオープニングをはじめ、ヴォーカル・トラックと映像で2人がパフォーマンスに参加する演目などを交え、5人のメンバーでの活動終了を迎えたツアー・ファイナルの幕は下ろされました。

 なお、WOWOWでは2ヵ月連続で「Little Glee Monster“第一章の集大成”記念特集」が組まれます。この7月24日(日)に行なわれた〈Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey〉最終公演は、9月25日(日)に放送・配信されることが決定。グループの第1章の集大成となった渾身のパフォーマンスは見逃せません。

[ライヴ・レポート]
 4月28日からスタートしたLittle Glee Monsterの全国ツアー〈Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey〉のファイナル公演が、7月24日に幕張メッセ イベントホールにて開催された。このツアーは当初、4月20日にリリースされたニューアルバム『Journey』を携えて実施する予定だったが、芹奈、manakaの相次ぐ休養を受け、かれん、MAYU、アサヒが「3人でできることを一生懸命やる」「Little Glee Monsterの音楽に彩られた、メンバーと観客の人生の旅。その新しい景色を作りあげる」をテーマに実施された。しかし、千秋楽目前の7月15日に芹奈とmanakaがグループから卒業することが発表され、結果として7月23、24日の幕張メッセ イベントホールにてグループ第1章が幕を下ろすこととなった。

 この幕張公演には、2日間で約1万2,000人のガオラー(リトグリファンの総称)が駆けつけ、さらに24日の最終公演は多くのファンの声を受け急遽生配信も実現。約1万人が視聴するという盛況ぶりを見せた。

 オープニングSEに続いて会場が暗転すると、ステージ一面に広がる巨大なLEDスクリーンに5人のリトグリによるこれまでの軌跡が、時計の秒針の音とともに流れ始める。冒頭から第1章の集大成を感じさせる演出に、緊張感が高まったガオラーも多かったのではないだろうか。そんな映像が終わり、一瞬の静寂が会場を包み込むと、ステージにはかれん、MAYU、アサヒが姿を現し、そのままアカペラで「Jupiter」を歌い始める。彼女たちの歌唱により、古くから知られる名曲が新しく蘇り、この曲を歌う3人は、5人で歌うときのように芹奈、manakaのポジションを空けている。すると、ステージに向けたスポットライトも5つ使用され、スクリーンには5人のソロショットが映し出される。それだけではなく、芹奈とmanakaのボーカルトラックを重ねることで、“第1章ラストステージ”は5人で立って届けていることを存分に教えてくれた。この感動的なパフォーマンスに対し、客席からはすすり泣く声も聞こえ始める。と同時に、ステージ上のアサヒも涙を流すなど、リトグリを愛する者にとってはオープニングから忘れられない瞬間となった。

 「Love To The World」に乗せてツアー振り返り映像が上映されたのに続いて、バンドメンバーがステージ左右から登場すると、「Hurry up!!」にて会場の熱気が急上昇。荘厳な「Jupiter」から一転、メンバーの3人は笑顔を振り撒きながら伸びやかな歌声を響かせる。続く「青春フォトグラフ」ではステージ上を動き回りながら、オーディエンスにコーレスバルーンを使った“コール&レスポンス”を求めて、一体感を高めていく。さらに、「I BELIEVE」や「青い風に吹かれて」といった爽快感の強い楽曲では今の3人ならではの形によるハーモニーを響かせながら、1人ひとりが力強い歌声でグルーヴを生み出していった。

 最初のMCでは、アサヒが「ついにファイナルが来てしまいました。ここまで早かったですね」と約3ヶ月にわたるツアーを振り返りつつ、「芹奈とmanakaの卒業発表に驚かれて、心の整理がつかないまま今日を迎えた方もたくさんいると思います。そんな中でも、5人とファンのみんなで作り上げたものに嘘はひとつもないし、全部が私たち5人の宝物です」とメッセージを送る。続けて、「今日は最後には笑顔になれる、そんなライブにしようと思っています」と意気込みを口にして、アコースティック色を強めたアレンジの「いつかこの涙が」や「会いにゆく」といったスローナンバーを立て続けに披露。さらに、本ツアーのハイライトのひとつと言える「Come Alive」では、かれんのピアノ伴奏のみで3人が歌い、彼女たちの進化と強い意志を伝えた。

 そこから今回の幕張公演のために用意された10分以上にわたるスペシャルメドレーに突入すると、冒頭の「Jupiter」同様にボーカルトラックと映像で芹奈&manakaもパフォーマンスに参加。かれんが「Little Glee Monsterの歴史を振り返った、時空を超えた旅」と言うように、ここではデビュー曲「放課後ハイファイブ」を筆頭に「好きだ。」「ECHO」などの代表曲が次々に繰り出される。ステージ上の3人のフォーメーションは、それが意図的なものなのか自然なものだったのかはわからないが、ところどころで5人を意識したポジショニングも見受けられ、曲が進むにつれてそこに芹奈とmanakaもいるのではないかと錯覚するほどだった。

 2014年のメジャーデビュー以降の約8年を振り返る長尺のスペシャルムービーが上映されたあと、再びステージに戻った3人は「Waves」「Your Name」といった大人びた曲調の2曲を、ダンスを交えながら披露。そこには約8年にわたる活動の積み重ねが反映された、自信に満ちた歌声を感じ取ることができ、また息の合った艶やかなダンスからは未来に向けた可能性を見出すこともできた。

 続くMCパートではMAYUが結成からこれまでを回想しながら、「ただ歌うことが好き、音楽が好きという理由で出会うことができて、約9年も一緒に大好きな歌を届けられたのは本当に奇跡」と語りつつ、「今回、芹奈とmanakaの決断を聞いて、やっぱり私たちもすぐには受け入れることができなくて、本当に『どうして?』と思ったし、本当はこのステージも5人で立ちたかった。でも、2人には2人の気持ちもあるし、2人が決断したことを私たちは否定することはできない。かけがえのない存在だからこそ受け入れるべきだなと思いました」と卒業する2人への思いを吐露。続けて、「そして、私たち3人はLittle Glee Monsterを続けていきたいという思いが一致したから、これからも続けていきたい。これからもたくさん笑顔になれるような音楽を届けていきたいです!」とグループ第2章に向けた意気込みも口にした。

 ライブ後半でアルバム『Journey』収録曲を軸にしたブロックに突入すると、今の彼女たちにもリンクするような歌詞の「SING」や、聴いているだけで自然と笑みが溢れ出す「心に空を」など聴き応えのある楽曲が続く。そこから、クラップで一体感を高める「書きかけの未来」やリトグリの“今”が凝縮された最新シングル「magic!」で、客席のボルテージはさらに高まっていった。

 本編ラストナンバーに突入する前に、かれんが「今回、いろんなことを考えて、思ったことが2つあります」と今の心境を口にしていく。「まずひとつめは、いつも私たちの周りにいてくださるスタッフさん、なによりファンの皆さんが大きな愛を持って私たちを支えてくれることで、前に進むことができるんだなと。そしてメンバーのMAYUとアサヒが前を向いてくれたから、今日ここに立てていると思っているし、2人にはありがとうしかないです」と涙ながらに伝えるかれんに対し、MAYUは「かれんはどんなときでも先頭に立ってくれて、みんなを前向きに引っ張ってくれるんです」と彼女を讃える。そして、かれんは「ふたつめは、私たちにどんなことがあっても、どんな形になっても、リトグリとして歌い続けていきたいということ。リトグリの可能性を広げるためにも、アカペラやさらに豊かなコーラス楽曲の為には新しい仲間が必要です」と続け、笑顔を浮かべながら「リトグリの明るい未来を信じて、期待していてください」と力強く語った。そんな「ワクワクする未来」への期待感が高めてくれる壮大かつドラマチックな「WONDERLAND」にて、ライブ本編は幕を下ろした。

 アンコールはポジティブさの伝わるミディアムチューン「STARTING OVER」、タオル回し必須の「SAY!!!」「全力 REAL LIFE」とライブに欠かせない楽曲群で一度は幕を下ろすも、会場のガオラーたちはさらなるアンコールを求めてクラップを続ける。ステージがメンバーのイメージカラー5色の照明(ピンク、緑、青、紫、黄色)で照らされる中、ダブルアンコールに登場した3人は会場のオーディエンス、そして配信視聴者に向けて感謝の言葉を送る。そして、MAYUが「皆さん1人ひとりが少しでも明るい未来を歩けるように、この2日間が希望の道筋になっていたらと思います」と話すと、客席から盛大な拍手が沸き起こった。さらに、「最後はやっぱりこの曲で笑顔で、このライブの最後を飾りたいと思います」と告げると、正真正銘のラストナンバー「世界はあなたに笑いかけている」に突入。芹奈とmanakaのボーカルトラック&映像を交えた“5人”の歌を最後に響かせる、会場がひとつになったところで約3時間にわたるツアー最終公演は終了した。

 最後は芹奈&manakaを含めたメンバー紹介をして、ステージを去ると、スクリーンには直筆による芹奈とmanakaからのメッセージが表示され、そこにかれん、MAYU、アサヒによるメッセージも続く。こうしてこの5人によるリトグリ第1章は完結した。と同時に卒業した2人とかれん、MAYU、アサヒによるリトグリそれぞれの第2章はこの瞬間からスタートしたと言っても過言ではない。新たな道を歩み出した彼女たちが、この先どんな素敵な音楽を届けてくれるのか、今はその新たな出会いを楽しみに待ちたい。


文 / 西廣智一

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WOWOW「Little Glee Monster“第一章の集大成”記念特集」
〈Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey〉最終公演の放送・配信: 9月25日(日)
wowow.co.jp/music/lgm
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