アントワン・タメスティ(Antoine Tamestit)、マキシム・リザノフ(Maxim Rysanov)らと並び、いまもっともヨーロッパで活躍するヴィオラ奏者のひとりである
ニルス・メンケマイヤー(Nils Mönkemeyer)が、ヴィオラの最重要レパートリーである
ブラームスの2曲のソナタを収めたアルバム『
ブラームス: ヴィオラ・ソナタ第1番・第2番、ハンガリー舞曲集』(SICC-30470 2,600円 + 税)を12月27日(水)にリリースします。
メンケマイヤーは1978年、ドイツ・ブレーメン生まれのヴィオラ奏者。ユーリ・バシュメット(Yurii Bashmet)やアルバン・ベルク四重奏団のゲルハルト・シュルツ(Gerhard Schulz)から高く評価されており、〈ユーリ・バシュメット国際ヴィオラ・コンクール〉や〈ドイツ音楽コンクール〉での優勝をはじめ、数々の受賞歴を誇ります。現在はソリストとして高い評価を得ており、ヴァイオリニストの
ユリア・フィッシャー(Julia Fischer)らと室内楽のプログラムに取り組んでもいます。
2曲のヴィオラ・ソナタは、ブラームス最晩年の室内楽作品のひとつ。もともとはクラリネットのための作品ですが、ヴィオラの音域が近いため、ヴィオラ・ソナタとしても演奏され、数少ないヴィオラのレパートリーのなかでは重要な存在です。余白に収録された4曲のハンガリー舞曲では、ヨアヒムによるピアノ伴奏用編曲の第1番以外は、現代の作曲家 / 演奏者による編曲が採用されています。