『エターナル・サンシャイン』の
ミシェル・ゴンドリー監督が、フランスで400万部を超える恋愛小説『うたかたの日々』を映画化した、『ムード・インディゴ〜うたかたの日々〜』(10月5日[土]より新宿バルト9・シネマライズ他にてロードショー、出演:
ロマン・デュリス、
オドレイ・トトゥ)。
独特の世界観が広がる映像が魅力の本作、さらに注目したいのはその音楽。
デューク・エリントンの「A列車へ行こう」「クロエ」といった楽曲が使われており、タイトル『ムード・インディゴ』もデューク・エリントンの曲名からとったもの(本作のヒロイン“クロエ”という名前は、デューク・エリントンの曲名から原作者の
ボリス・ヴィアンが付けたとか)。さらに、ゴンドリーがとことんこだわった本作のサントラにはなんと、11月に来日することでも話題の
ポール・マッカートニーがベーシストとして参加しています!
かつてポールの楽曲「ダンス・トゥナイト」のミュージック・ビデオを手掛けたゴンドリーは、ポールへ『ムード・インディゴ〜うたかたの日々〜』のサントラのためにベースを弾いてくれるようオファーし、快諾。「そして今、僕は映画を見返す度に、自分自身に言い聞かせるんだ、〈ラバー・ソウル〉を演奏したあのミュージシャンが同じ楽器でこのシーンを演奏しているんだと。いまだに信じられないよ」(ゴンドリー)と、その興奮を語っています!
<ミシェル・ゴンドリーからのコメント> 『ムード・インディゴ〜うたかたの日々〜』のサントラのために、ポールが彼の偉大なるベースを弾いてくれるというのは、まさに夢が叶うということだった。5年前に彼の「ダンス・トゥナイト」のミュージック・ビデオを監督した時に僕らは一緒に仕事をしたんだ。あの時ポールが、僕がドラムを叩くことを聞いて“ドラム・キットを持って来いよ、一緒にプレイしようよ”と誘ってくれたんだ。撮影終了後に、僕らは45分間のジャムセッションをやって、スタッフがみんな僕らのまわりでダンスしていたんだ。あれは完璧にマジカルなひとときだったよ。
だから『ムード・インディゴ〜うたかたの日々〜』のサントラのために、彼にベースを弾いて欲しいとメールを送って、彼が引き受けて受けてくれたのは、あの時の続きをやろうということだったと僕は信じている。僕は1時間前に、友達のエティエンヌ・シャリーによるスコアのプロ・ツール・セッションを持ってスタジオに入った。まだ映画は編集段階だったから、まだ仮音楽のものもあった。ポールのアシスタントが先に入って、彼のアンプとベースをセッティングしてくれた。僕はポールに演奏してもらうために5曲用意していた。彼がスタジオ入りすると、僕は彼に弾いて欲しい部分のスコアを映画の映像にあてて彼に見せたんだ。僕たちは2、3回曲を演奏して、ポールはいくつかのテイクでレコーディングしてくれたんだ。
僕はポールに、映画のいくつかのシーンで、光のビームやウナギが管から飛び出してくるところなど、ヴィジュアル効果を使った箇所に、サウンド・エフェクトを付けてくれないかと頼んだんだ。彼が子供みたいに遊びながら面白い音を作る姿を見るのは本当に楽しかった。
彼の演奏はところどころはっきりと聴き取ることが出来るよ。例えばウェディングのシーンでの彼の激しいサウンドは、「レヴォリューション9」の彼のパートを想起させる。
そして今、僕は映画を見返す度に、自分自身に言い聞かせるんだ、「ラバー・ソウル」を演奏したあのミュージシャンが同じ楽器でこのシーンを演奏しているんだと。いまだに信じられないよ。
※2013年10月5日(土)新宿バルト9・シネマライズ他ロードショー
■『ムード・インディゴ〜うたかたの日々〜』
監督:ミシェル・ゴンドリー
原作:「うたかたの日々」ボリス・ヴィアン
脚本:ミシェル・ゴンドリー&リュック・ボッシ
出演:ロマン・デュリス、オドレイ・トトゥ、オマール・シー、ガッド・エルマレ
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