「福袋のようなワクワク感」をモットーにポップな作品を提供してくれているレーベル“abcdefg*record（エービーシーディーイーエフジー・レコード）”内に登場した新レーベル“broccolo（ブロッコロ）”から、98年結成の宮崎出身医大生3人組“pitcher56（これでピッチャーゴロと読みます）”のデビュー・アルバム『a direction of the ball she hit』（写真・BRO-801）が2月11日にリリースに。

　すでに各方面で、「こりゃカッコイイ!!」と話題をさらっている“うしろゆびさされ組”の「バナナの涙」の英語カヴァー・ヴァージョンを含む全7曲は、“broccolo”レーベルの目指す「わかりやすくてポップでキッチュ」をそのまま体現した、可愛いさいっぱいのギター・ポップ。男女ツイン・ヴォーカルによる夢見るハーモニーに、かつてのブリッジ（カジくん在籍）を思い起こしたりもした筆者なり。人によっては、やはりフリッパーズ・ギターをイメージするのでしょうか。「バナナの涙」のカヴァーにどうにも“飛び道具”的なイメージを抱きがちですが、これが原曲を知る知らない、おニャン子世代であるなしに関係なく楽しめるすこぶるポップなカヴァーっぷりなので、abcdefg*recordのHP内で一度試聴してみてくださいまし。ここまで真っ当に可愛らしい音を聴かせてくれるグループも、逆に新鮮です。ギター・ポップだけでなくフレンチ・ポップが好きな人も、一度お試しを。

　ちなみに“Indies+”では、“abcdefg*record”のカタログの試聴を実施中。その中の『グッドコンピ』でpitcher56の「splash!!!」が聴けますよ。