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スクイーズ、“最初に書いた”アルバムを作品化した新作『Trixies』より第1弾シングルを発表

スクイーズ   2025/11/14 13:23掲載
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スクイーズ、“最初に書いた”アルバムを作品化した新作『Trixies』より第1弾シングルを発表
 英国的ロックの真髄を体現するポップ・グループ、スクイーズ(Squeeze)が、11月13日に新曲「Trixies part one」を公開しました。本作は、2026年3月6日(金)にBMGよりCDとアナログ・レコードでリリースされる新作アルバム『Trixies』の第1弾シングルとなります。

 アルバム『Trixies』は、8年ぶりの新作であると同時に、彼らが“最初に書いた”アルバム。スクイーズのソングライティングの中核を担っている、クリス・ディフォードグレン・ティルブルックがソングライティング・パートナーシップを組んだ初期、ディフォード(当時19歳)とティルブルック(当時16歳)の時に書かれたものです。

 楽曲は、架空のナイトクラブ“Trixies”を舞台にした物語の集合体として構成。コンセプト・アルバムやロック・オペラが主流であった時代背景に加え、ディフォードの頭の中にはニューヨークの奇才作家Damon Runyonの歯切れ良いアンダーワールド風の語り口が渦巻いていたと言います。

 しかし、「The Place We Call Mars」や「Don’t Go Out In The Dark」に描かれる犯罪現場のような情景、「Why Don’t You」の奔放で挑発的な魅力、「You Get The Feeling」の情景を描き出すアコースティックな幕開けなど、当時の若き2人の音楽的ヴィジョンは、演奏技術の成熟度を超えてしまっていました。ディフォードは「曲作りには本気で取り組んでいましたが、これは僕たちが初めてレコードを作るより3〜4年も前のことでした。簡単に言うと、これらの曲を適切にレコーディングするための音楽的な経験がまだ足りなかったのです」と振り返っています。

 それから50年が経ち、オリジナルのカセットテープが見つかった現在、2007年の再結成以降600公演以上を行ない“伝説的なライヴ・バンド”として知られる彼らにとって、当時の問題はもはや存在しません。早熟な楽曲群は、現在のベーシストであるOwen Biddleがプロデューサーとして携わり、ついに日の目を見ることに。

 ティルブルックは「当時書いた曲には驚かされます。今の自分はとても誇りに思っているし、特に若かった僕たちがこんな曲を書いたという事実を誇りに思っています。今回の収録曲は、あの時に書いたままのものです。違うのは、今の僕ならバンドのメンバーに曲を教えられるという点だけです。あの頃はコードの名前すら知りませんでした!」と語っています。

 さらに『Trixies』は、ディフォードとティルブルックを創造的パートナーシップの原点に戻すことで、新たな楽曲制作の原動力にもなりました。『Trixies』と同時進行でレコーディングされた全く新しいスクイーズのアルバムも完成しており、後日リリースされる予定とのこと。ティルブルックは「『Trixies』の曲をrevisitingした時、涙が出ました。曲が素晴らしいという理由もあるけれど、まだ自分が聴いたことのない、そしてこれから書くことになる曲がたくさんあると気付いたからです」と微笑み、ディフォードも「この年齢になって、10代の自分たちがこんなに素晴らしい曲を書いていたと再発見できることは、本当に喜びでしかありません。とても誇らしく感じています」と共感のコメントを寄せています。

 アルバムからの最初の公開曲「Trixies Part One」は、3分未満のコンパクトな仕上がりで、クラブ“Trixies”のリズムやそこに集う色とりどりの人物たちを紹介するイントロダクション。純粋なスクイーズらしさと、キャリアを重ねた円熟が融合したアルバムへの期待を高めます。

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©Squeeze

■2026年3月6日(金)リリース
Squeeze
『Trixies』

silentrade.ffm.to/yoml6ax.OPR

[収録曲]
What More Can I Say
You Get The Feeling
The Place We Call Mars
Hell On Earth
The Dancer
Good Riddance
Don't Go Out In the Dark
Why Don't You
Anything But Me
It's Over
The Jaguars
Trixies Part One
Trixies Part Two
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