デビュー・アルバムでいきなりグラミー最優秀ブルース・アルバム賞を受賞した“世界一ギターが上手い夫婦”、デレク・トラックスとスーザン・テデスキ率いる
テデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)。2014年2月には、今年8月に発売された2ndアルバム
『メイド・アップ・マインド』を引っさげた来日公演を行なう彼らですが、10月29日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで4日間開催されるBLUESFEST 2013のオープニング・パフォーマンスを行ないました。BLUESFEST 2013は、
レッド・ツェッペリンの
ロバート・プラント、
ボビー・ウーマック、
ヴァン・モリソンなども登場するブルース音楽の祭典。ロンドン在住ライターの高野裕子氏はライヴの模様を下記のようにレポートしています。
「“ロンドンでブルース?”と頭を傾げる人もいるかもしれないが、60年代からブルースを始めとした黒人音楽を愛するファンがイギリスには多い。この日の彼らの演奏はそんな筋金入りのブルース・ファンの期待に応えるような、感動的なものだった。
セットリスト全12曲中5曲が8月にリリースされた2ndアルバム『メイド・アップ・マインド』からの曲で占められた。スーザンがフレンドリーな会話を挟みながら観客とコミュニケートしたのに対し、デレクは黙々と彼女の脇でギターを弾くのみ。観客の多くは、彼のギターに酔い恍惚感で満たされた表情を浮かべていた。黒のレザーで身を包んだスーザンは、力強く説得力あるヴォーカルで、これまたセクシーに男性ファンを魅了した。やはり一番の見どころは息の合った、重量感あるバンドの演奏だった」
来日公演も楽しみですが、『メイド・アップ・マインド』で、2度目のグラミー賞受賞を果たすことにも期待が高まります!
写真(c)Regis Hertrich