結成10周年を迎えたエレクトロニック・バンド、
yahyelが、8月13日(水)に約2年半ぶりとなるアルバム『In Amber』を配信リリース。
yahyelは、映像作家 / 舞台演出家として活躍する
山田健人、数々のアーティストをプロデュースする篠田ミル、ドラマーとして数々の現場で評価を受ける大井一彌、ソロ・アーティストとしても作品をリリースしている池貝峻からなる4人組。古今東西のベース・ミュージックを吸収したサウンド・デザインで、デビュー・アルバム『
Flesh and Blood』(2016年)は海外メディアでも高い評価を得て、
ウォーペイント、
マウント・キンビーらの来日ツアーもサポート。2023年にはそれまでのエレクロニックなサウンドからバンドとしてのアンサンブルの追求した5年ぶりとなる3rdアルバム『Love & Cults』を、2024年には1stアルバムの楽曲を現在の編成から再構築したEP『Salvaged』をリリースするなど、バンドの新章を印象づける活動を行なっています。
4thアルバムとなる『In Amber』は、先行配信されていた「No Other Cars」「Daffodils」を含む全10曲を収録。東京のビルの一室に4人が集まり、日が暮れるまでの時間の中で、アナログなシンセシスを追求し続ける中で、一曲一曲と出来上がった作品となっています。また、リード曲「Old Blood」は、90年代のエレクトロニカやオルタナティヴ・ロックの血統を引き継ぎながら、時計の針を前に進めようとするyahyelという躯体の決意表明の一曲となっています。
またyahyelは、10月12日(日)に東京・新宿 Zepp Shinjukuにて結成10周年を記念したスペシャル・ライヴ〈yahyel 10th Anniversary / OLD FLESH OLD BLOOD〉を開催。8月13日(水)12:00よりチケットの最終先行もスタートしています。
[コメント]摩擦と不和を隠さず、真っ向から個人としての共生に向き合った怪作「Loves & Cults」から2年。結成から10年という節目を迎えたyahyelは、透明な自由へと向かっている。
東京のビルの一室に4人が集まり、日が暮れるまでの時間の中で、アナログなシンセシスを追求し続ける中で、1曲1曲と出来上がった「In Amber」は、台風が過ぎた透明な空気のようでもあり、人生の夕暮れ時のようでもあり、言葉で語られることのないリアリティの結晶のようでもある。1stのような研ぎ澄まされたベースミュージックに立ち返りながらも、メンバーそれぞれが、それぞれの舞台で獲得してきた新たな解像度と温度が閉じ込められている。惑わされず、向き合うこと。やり続けること。“音楽を共作する”というシンプルながらも、最も難しい足場に立ち返ったyahyelの現在地に注目してほしい。――yahyel