1995年の阪神・淡路大震災からちょうど17年目の1月17日(火)、シンガー・ソングライターの
平松愛理が兵庫・新神戸オリエンタル劇場にてイベント<KOBE MEETING2012>を行ない、19曲を披露しました。
<KOBE MEETING>は神戸市出身の平松愛理が1997年から毎年、この震災の日に行なっている復興チャリティ・イベントで、今回で17回目。平松自身、阪神・淡路大震災では実家が全壊していおり、この出来事を風化させないため、毎年、形を変えながら続けてるもの。
昨年16回目の最後の曲「Someday Everyday」は、来年もこのイベントを続けることを約束する意味で演奏を途中で中断、「来年も必ずやります!」と約束。今年のオープニングはこの曲の止めたところからはじめ、このイベントを続けることをアピールしました。
ステージでは、代表曲「部屋とYシャツと私」や「Single is Best!?」「月のランプ」をはじめ、昨年11月に約7年半ぶりにリリースしたニュー・シングル
「いいんじゃない?」、そして1月18日に発売されたニュー・アルバム
『花と太陽』からの新曲も多数披露。
その中でも、題して「花と太陽」コーナーでは、平松自身、そして実の娘の恩師が登壇。このアルバムのリード曲「花と太陽」の誕生秘話を紹介。
この「花と太陽」という新曲は、平松自身が長年温めていた曲で、恩師から娘あてに卒業を祝う一通の手紙が届いたことがきっかけ。その手紙で平松は、恩師が子供の頃に両親を亡くしていたことを知り、娘の卒業へのはなむけの言葉と同時に、親の有難み、そして卒業といったお祝いごとをそばで祝ってくれる人がいることの喜びをつづったその内容に感銘し、恩師への恩返しの意味も含め作った楽曲。完成した時に、恩師を地元の公民館に呼んで、その想いを伝えたというエピソードもあるほど。
なお、毎年、このイベントの収益金は、震災および交通遺児などの心のケアハウス「神戸レインボーハウス」に寄付されてきましたが、今年は東日本大震災復興のために設立される東北レインボーハウスへと活用されるとのこと。平松は「震災から復興した“強い神戸”で出来た輪をどんどん大きくして、東北に向けて元気を届けられれば。来年以降も形は変わっても<KOBE MEETING>は必ず続けていきます!」と語っています。