2019年にアルバム『
STORY TELLER』でデビューしたシンガー・ソングライター、
Sano ibukiの新曲「紙飛行機」が11月11日(水)より配信リリース。 あわせて、同曲が主題歌に起用された、11月20日(金)より全国公開となる映画『滑走路』の世界観を継承した新作ミュージック・ビデオも公開されています。
“時代を魅了する声”と称され、一聴した者を虜にするその歌声のみならず、綿密に構築されたプロットからストーリーを描き、そのテーマ音楽を紡ぐように楽曲制作を行なってきたSanoのクリエイティブ・ワークに映画界からラヴコールが絶えず、2019年公開のアニメ映画『
ぼくらの7日間戦争』、2020年1月公開の
今泉力哉監督作品『
his』に続き、映画『滑走路』の主題歌も担当することが決定。
映画『滑走路』は、32歳で命を絶った“非正規歌人”萩原慎一郎による、累計8刷30,500部、異例のヒット歌集を映画化したもの。主題歌「紙飛行機」は、遂げられなかった想い。自らは決して飛び立つことができない絶望の中で、羽ばたきゆく“あなた”に想いを託し、見送る。大きく手を振りエールを送りつつも、羨ましさと悔しさが入り混じる葛藤を描いた映画の世界観に寄り添い書き下ろされました。
また、映画『滑走路』の
大庭功睦監督が、初のMV制作となる「紙飛行機」ミュージック・ビデオもSano ibuki公式YouTubeチャンネルにて公開。Sanoと大庭監督との間で幾度となくディスカッションを重ねた末、主題歌制作同様に映画の世界観に寄り添った映像制作が進められました。映画の中でも中学生役を演じた、寄川歌太、木下渓をメイン・キャストに起用し、廃校となった中学校のロケーションにて撮影を敢行。苦難の中、それでも生きる希望を歌った原作、映画、それに共鳴した主題歌を大庭監督ならではの感性で映像表現した本作は、それぞれの作品に通ずる、新たな一幕として、映画本編とは別の世界線を想起させるストーリーが展開されています。映画へ、そして主題歌に込められた想いを表したかのような、クライマックスで繰り広げられる、2人の中学生のダンス・シーンに注目です。
[コメント]いち音楽ファンとして、「紙飛行機」という曲をすっかり好きになってしまった。
このごろ、3歳の息子を保育園に送る時に共に口ずさんでいるのだが、ふと映画の情緒が胸を突いて、息子に気付かれぬようそっと涙を拭ったりしている。
MVは、映画『滑走路』の別の世界線のような作品です。
Sanoさんが何かを見詰める横顔を、うまく撮れたと自負しています。
横顔の顎を流れる綺麗な線、是非ご覧あれ、その美しさ。――大庭功睦監督「紙飛行機」は、映画『滑走路』の登場人物それぞれの切なさ、希望、愛情、思慕などたくさんの気持ちが詰まった曲だと感じました。
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僕自身
僕の夢よ 届けと謳う
まるで馬鹿みたいに
なにも恐れないように
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という歌詞がスッと心の中に入ってきて
演じていた時の僕、夢を追う僕そのままです。
「紙飛行機」の中にはたくさんの人が抱くだろう思いがギッシリと優しく描かれていると思います。
MVに関わらせていただけることになって、本当に嬉しく思いました。
僕なりに「紙飛行機」への思いをダンスで精一杯表現しました。
一部、自分で考えた振付もあるので注目して見て頂けると嬉しいです!――寄川歌太初めて「紙飛行機」を聴いた時、歌がひとつの人生のように思えて涙が止まりませんでした。優しくて、でも強く壮大で希望に満ち溢れている歌で、自分が1つの紙飛行機となって空へ伸び伸びと飛んでいくような気持ちになれます。撮影では歌から感じた優しさを、ろうそくの火を寄川さんにそっと灯すような思いで表現しようと頑張りました。実際にお会いしたSanoさんは歌と同じように優しくて静かな情熱にあふれた印象でした。たくさんの人にこの曲が届きますように! ――木下渓©2020 「滑走路」製作委員会